人種のるつぼという異名を持つ、カナダ最大の都市トロント。
住んでいた時はあまり気にしなかったけど、白人の多いアメリカから渡ってくるとその違いは明らか。
道を歩けば、ヨーロッパ系・アフリカ系・フィリピン系・東南アジア系・東アジア系・アラブ系・インド系と、それはもういろんな種類の移民とすれ違う。
中東からの戦争難民も、アメリカは受け入れ拒否の姿勢を示したのに対し、カナダは寛容に難民受け入れの表明した。
国土に対して人口の少ないカナダでは常に若い世代の人口不足が問題となっているからそれを補う目的もあるんだとか。アメリカのトランプ難民も受け入れてくれないかしら?
そんなトロントに私がワーホリに来ていたのは、13年前。
ーワーホリとはー
Working Holidayの略。ワーホリ協定国で働きながら住むことができるビザを貰うことができる。
現在協定国は18か国で、英語圏では、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、イギリスの人気どころから、アジア圏では韓国、台湾、香港、ヨーロッパのフランス、ドイツ、ハンガリー、ポーランド、スペイン、デンマークなんかにも行くことができる。うう、もっといろいろ行っておけばよかった!
1か国1回だけ有効(オーストラリアのような特例もあるけど)。制限年齢があり、ほとんどの国で30歳までとなっている。
英語は全くできず(高校時代は数学と並んで赤点祭りだった)パソコンも持っていなかった当時の私は、ただ、海外に住んでみたいという憧れだけで留学エージェンシーのドアを叩いた。
国内ですら1人で旅行なんてしたこともなく、初めて東京に行った時には新宿駅で出口が分からなくなって半べそになったこともあるというのに、
こともあろうか、1人でワーホリで海外に行こうなんて。
今思えば若かったとしか言えない無謀なこの挑戦。
でも、あの時の決断がなかったら今の私はここにはいない。
数ある都市の中からトロントを選んだのは、エージェンシーのお兄さんが、日本人も多いし、いろんな人種がいるから受け入れられやすいというから。気候も北海道と似ているみたいだったし。
ワーホリ+ビザ延長6か月追加しての1年半。
よく遊び、よく飲み、よく泣き、よく働いた思い出の地。
7年前、世界一周の終わりに再びトロントに訪れたのは新婚ほやほやのBlazと。
今回は、北米バンライフの途中でBlazと息子の3人で。
人生なにがあるか、ほんとにわからんなぁ~。
しかし、私の放浪癖もここから始まったんだろうなぁ~。
さて、そんな思い出の地には、当時出会った友達がまだ住んでいる。
結婚したり、永住ビザを手に入れたりと事情はさまざま。
10年以上もたっているというのに、再会してみたらお互い全く変わっていないというのがほんとに嬉しい。
トロントは、友達に会うためだけに寄ったのでたいした観光もしていないんだけど、一日息子をBlazにみてもらってダウンタウンを10キロ以上歩いてまわった。記憶が薄れていた街並みも、歩いてみると驚くほど当時の様子が鮮明によみがえる。
CN タワー
友達の働くカフェでお茶した後、少し街を散策することに。
トロント市民の台所として親しまれているセント・ローレンス・マーケットがそのドアを開けたのは1803年のこと。
ここでは、新鮮野菜や肉・魚、チーズやオリーブの量り売りもある。実用的なかわいい台所用品やおみやげも手に入るし、いろんな種類の軽食屋があるので、街歩きの途中で休憩に寄るのがお勧め。
いろんな人種の住むトロントに来たら、食べ歩きも楽しみの一つ。
日本人が多いので居酒屋やラーメン屋、すし屋なんかも数多い。まあ、海外にきてわざわざ日本食食べる意味が分からんけど。
でもこっちの巻き寿司って独特で面白いんだよねー。種類も豊富だし。
あ、また寿司ブリトー発見。
チャイナタウンのすぐ近くにあるケンジントンマーケットは、今もファンキーな恰好をした若者でにぎわっていた。
友達と待ち合わせのコリアタウンにあったHonest Edsが閉店していて少なからずショックを受ける。
Poop Cafeて。いいの?そんなんでいいの?
待ち合せのTim Hortons. あの頃はブラックコーヒーなんて飲めなかった。おこちゃまだったなー。
韓国でも食べたけど、トロントと言えば、コリアタウンと言えばこれ!
カムジャタン!
骨付き豚肉とゴロゴロジャガイモを煮た辛いスープ。うまー。辛うまー。
ちなみに、夜飲みに行くというのにチャイナタウンでうっかり大好物のランブータンを1キロ購入するという無計画ぶり。
ほとんど息子に食べられたけどね。。。
ああー、いい!トロントやっぱいい!!どうにか移住してこれないもんかなあ~。
たったの3日だったけど大満喫!次は、キングストンだ~!