ボリビアにあるウユニ湖をご存じだろうか。
死ぬまでに見たい絶景と知られるあの塩湖の事だ。
乾季には広大な土地を真っ白な塩が覆いつくし、雨季には水の張った湖の表面が鏡の役割をしてとても幻想的な世界をつくり上げる。
そこは、私にとっても絶対に絶対に死ぬ前に(というか明日にでも)行ってみたい場所。
グレイトソルトレイク周辺になにか面白いものはないかと探していた時、サウスウエストについて書いている本に一枚の写真が載っているのが目に入った。
乾季のウユニ湖のような、一面真っ白な大地。
これは本当にアメリカなの?
半信半疑でググってみるとボンネビル・ソルトフラッツ(Bonneville Saltflats)と呼ばれるその塩の平原は、ソルトレイクシティから西に2時間ぐらい走ったところにあることが分かった。
それなら行ってみるしかないでしょう!
グレートソルトレイクを横目にひた走る。
さすが、塩湖だけあって道路脇には塩工場がチラホラ。
二度見してしまうようなおかしなオブジェがあったり、ビール瓶で作ったメッセージなんかもたくさんあって面白い。
グーグルマップで調べてみると、EXITがあいまいで、本当にここで合っているのかが不安になって来た。
しかも、走れど走れど道路から見えるのは茶色がかった汚い地表。どうも写真で見たような真っ白の大地があるように思えない。
これはまた、写真加工のマジックに踊らされたかな・・・?(絶景写真を見て現地に行ってみたら、アレ?と思うことがたまにある。なぜなら現在の写真のほとんどはかなり大袈裟に編集されているから。)
そんなふうに考え始めていた時、前方にグーグルマップが指定するレストエリアが見えてきた。
車も結構停まってるし、きっとあそこなんだろう。
と、私たちもWestyを駐車場に入れる。そしたら・・・
おお~!まさに写真で見た白い塩!
何台かの車が塩の平原に入っていたので私たちも行ってみることに。
こんなこともしちゃいました。
すごい。一面が塩!まるで地球とは思えない!
前日雨が降ったからもしかしたら水が溜まってるんじゃないかと思ったら、全然乾いてたわ。
まあこれはこれでとても美しい。
またパノラマいただきましたー。
しかし暑い。
日中は40度近くなる上に日影もないし、真っ白な大地が直射日光を反射させた熱気を浴びるのは辛くなってきたので退散することに。
ちなみにここでは毎年8月、ボンネビル・スピードウェイと呼ばれる世界最速を競い合うモータースポーツのイベントが開催されている。
確かに障害物は何もないしだだっ広いし、そういうイベントに適した環境ともいえる気がするんだけど、なんでまた8月とかクッソ暑い時期にやるんだろう・・・。
乗り物大好きな息子はさぞ喜ぶんだろうけど。
しかし、パスポート保有率が40パーセントにも満たないアメリカ人。彼らがなぜ海外旅行に行かないのかがこの旅でわかったような気がする。
だって、自分の国にこんな絶景なところがたくさんあるんだもん。
ユタ州は本当に面白い場所がたくさんあって、また是非訪れたい。
でも、次は夏には絶対来ないぞ。