シャーロックの奇怪な城

 

 

ロードアイランドからコネティカット州に入ってすぐ、おもしろい城があるというので寄ってみることにした。

 

ジレット・キャッスル州立公園(Gillette Castle State Park)内にあるこのお城は、ウィリアム・ジレットによって建てられた。(そのまんまやん!)

ジレットは1800年代後半から1900年初期にかけて、シャーロック・ホームズ(コナン・ドイル作)の舞台を演じたことで一躍有名になったアメリカの舞台俳優で演出家。

一般的に広く浸透しているホームズのイメージの多くは、彼が脚色したものだという。

 

州立公園にもなっているこの城はもともとジレット氏が引退後を過ごすために建てられた個人の邸宅で、年老いた彼はどこの馬の骨ともわからぬ者にこの傑作を売り渡してはなるまいと遺書をしたため、結局コネティカット州に$5000で売り渡すことになったのだ。そのころSeventh Sister と呼ばれていた彼の城は、その後州によって改名され現在はジレットキャッスル(Gillette Castle)という名になっている。

 

どうでもいいが、大成功を収めた彼の舞台で、ホームズの給仕としてあのチャールズ・チャップリンが子役を務めていたそう。へぇ~。

アメリカにはあまりこういうスタイルの城がないのでとても珍しい。

この城のテーマは、「中世のゴシック様式」・「アメリカの昔話にヨーロッパの色を足した様な」・「奇怪なビクトリア調のアートとクラフト」ということで、その内容もかなり風変わりなもの。

城の中には47個の扉と鍵があり、それぞれに仕掛けがあって鍵はパズル仕立てなんだとか。

ジレットの寝室からやって来たお客さんが見えるようにと作られた鏡仕立ての窓(彼がゲストをドラマチックに迎え入れるためのもの)や、隠し扉(彼がお客さんの意表をついて出現するためのもの)や隠し部屋まであるという。

そして、一時期は17匹の猫と寝食を共にしていたことがあったらしい。

 

なんか、この人、変!!

 

そうとなるとお城の中が見たい。

しかし、私たちが行った時はシーズンオフのため閉まっていて館内の見学ができなかった!!!

そ、そんなぁ~~~。。。

 

閉まっているものは仕方がないので、外側だけ見ていくことに。

城からの眺めが素晴らしい。

最近息子は、写真撮るからあそこに立って!というと、全くガイド無しでも撮りたいポイントのど真ん中に立って作り笑いを浮かべてくれるようになった。なんか慣れすぎてて逆にこわいよ。

は~。中見たかったなあー。見たいサイトが閉まっていてこんなにがっかりしたのは久しぶりだ。

いつか(絶対ないと思うけど)コネティカットに来ることがあったらまた来よう!!

 

 

SHERE
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