ボストンから車で30分くらい北に行ったところに、セイラムという町がある。
1692年から1693年にかけてこの町で魔女裁判が行われ、200人近い村人が魔女として告発されたのち、20人が処刑された。(14名が女性、その中には小さな子供もいたそう)
その歴史からか、現在ではハロウィーンタウンとして知られているこの場所は10月になると毎日のようにハロウィーンのイベントで盛り上がる。
各地から本格的なコスチュームに身を包んだ人たちが集まりその恐ろしい姿を披露して歩くというので、ちょうどボストンにいた私たちもハロウィーン当日に行ってみることにした。
ダウンタウンには魔女裁判の歴史が学べるであろうWitch House が。
支払いが現金のみだったので入らなかったけど。
ハロウィーンはもともと古代ケルト人が起原のお祭りだと言われていて、秋の収穫を祝い悪霊などを追い出すための宗教的な行事だったよう。
日本のお盆のように、ケルト人は10月31日にはこの世と霊界の間が開き死者が家に帰ってくると信じていた。が、それと一緒に余計な悪霊なんかもついてきてしまうことがあるので、悪いものを追い払うように仮面をかぶって歩いたり魔よけの薪をたいたりするようになったんだとか。
はっきり言って、ハロウィーンに可愛らしい恰好とか面白い仮装をする人たちを私たちは認めない!
ハロウィーンは絶対に恐ろしい仮装をするべきだ!!(個人的な意見だけど)
ここに集まる人たちのほとんどがモンスターや魔女等の恐ろしい仮装をしていて、しかもコスチュームのクオリティーの高さが半端ない!!
時間がなくてしょぼすぎる仮装をしてた私たちは、なんか申し訳なくなってセルフィーさえ撮らなかった。
仮装があまりにリアルすぎて、息子は終始ギャン泣き・・・。
帰ってきた後なぜかこの写真が私のPCのスタートアップ画像になっていた。。。なんの呪いだ?
通りには歌を披露する若者たちや、いかにジーザスが素晴らしいかをメガホンを通して訴える輩まで。ハロウィーン関係ないじゃん。
こわいよこわいよ~。(悪夢見そう・・・。)
ちなみに私たちの仮装は、息子がBlazの腕を引きちぎって持って歩きながら私を追いかけ、それをBlazが追いかけるという予定だったんだけど、息子が腕を持って歩くのを全力で拒否。仕方ないので私がもって歩くことに・・・。、でも案外いろんな人から「いいアイディアだね!」と声をかけられて嬉しかったw
この二人、ここにずーっと立って顔を左右にゆっくりと動かしていただけなんだけど恐ろしすぎた。
ちょっと髪が乱れてきたのでお直し中。
写真を撮っていいかと聞いたら、全くの無表情・無言でこちらを向いてくれたこの二人。
キャラクターになりきってるのが素晴らしい。
死神。連れていかれちゃいそうでほんと怖い。
途中、少し笑顔を見せたもののほとんど泣いてた息子。
うむむ、ちょっと刺激が強すぎたようだ。ごめんね。
息子の顔の血のりは、ビーツを利用。
外に出る前に茹でたビーツをモリモリ食べさせて、手も口回りも真っ赤になるようにした。
ちなみに、ビーツを茹でるときに一緒にカリフラワーを茹でると白いカリフラワーがいい感じにピンク色になって人間の脳みそのようになるので、それを持たせて食べながら歩くと子供ゾンビの出来上がり♪て、どんな子育てしてるんだ私たち・・・。
その夜、息子にとっては初のトリック・オア・トリート!
セイラムでさんざん怖い思いをして、夜は家でのんびり車と遊んでいたかった息子を無理やり外に連れ出す鬼親。
いまや、フロントポーチに並ぶカボチャにすら悲鳴を上げる息子を連れて、近所の家を訪問して回った。
途中で、キャンディーを貰って自分のバケツに入れるという行動に喜びを見い出した息子だったけど、一周したらもう帰ると聞かないので仕方なく撤収。
しかし、バケツ一杯のキャンディーを見てこの笑顔!
まあ、それも全部夜のうちに親の胃に消えることになるんだけど。。。もう少し大きくなったらあげるからね!!
とっても本格的なハロウィーンを楽しんだ後は、秋なのにケープ・コッドへ!