バンライフ5つ目の州、サウスダコタに突入!

写真で、なぜBlazがこのボードに向かって中指をたてているのか。
別にサウスダコタが嫌いなわけではない。マウントラッシュモアが嫌いなのだ。
マウントラッシュモアは、アメリカ人が誇る有名なモニュメント。
アメリカ建国後の歴史に名をのこす、4人の大統領の顔が岸壁に彫られている、アレだ。
↓コレのこと

しかし、このブラックヒルズと呼ばれるエリアはもともとネイティブアメリカンの聖地とされていたところ。
アメリカ政府は一時、この地を守ると約束したものの、のちにその約束をあっさり破棄して土地を没収したらしい。
そして、歴代のアメリカ人大統領の顔を彫っちゃったんだから、ネイティブアメリカンが怒らないわけがない。
アメリカを旅行していると、各地で目にするアメリカ政府のネイティブアメリカンに対する数々の悪行。
侵略の歴史というのはどこの国にもあることだけど、ひどい話を聞くたびに、なんでここまでしなきゃいけないのかな、と、ため息が出る。
そんないわくつきの場所だから、Blazは絶対に行かない!と言っていたんだけど、
ブラックヒルズに入って運転してる途中で見えちゃったので、一応写真撮っておいた。

トラックの荷台に山盛りのシカの角!

スケルトンバイソン

当初の予定ではブラックヒルズで一晩キャンプをしようと思っていたんだけど、
マウントラッシュモアのせいか、どこも観光地くさいのでそのままバッドランズに行くことに。
しかしアメリカは広い!
私たちは、ブラックヒルを通って南のエントランスから入ったので、ルート90から行く道よりも長くかかった。
どこまでも限りなく続く一本道


こういう道を延々と走っていると、なにやら岩々しい光景が見えてきた!




写真で見てどんなものかは知っていたけど、そのスケールは想像をはるかに超えていた。
地平線のかなたまで続く、奇妙な形の岩。それ以外には何もない。
この奇妙な形の岩は、結合度の低い堆積相や粘土相などが風雨により極度に侵食されて作られるんだとか。


バッドランズに入って、さあ、キャンプ場まであと少し!と思ったら、そこからまた1時間ほど走る。
いったいいつになったら着くんだー。広すぎるー。

1906年のサルーン。Indians allowed て。

そうこうしていたら、キャンプ場着いたー!
バッドランズにあるキャンプ場は2つ。
私たちが泊まったSage creek campsiteは、パークの西側に位置していて、無料。
トイレとピクニックテーブルはあるけど、水とかはないので行く前に準備する必要あり。



(↑)サークルになってる部分がキャンプサイトでエリア内に適当にテント張って泊まっていいという感じ。
私は、このキャンプ場からバッドランズの景色を一望できると思っていたんだけど、周りはただの野原と丘。
もう一つの、東側にあるCeder pass campgroundは、バッドランズの景観があるキャンプ場。
水も水洗トイレもあるサイトで$22と有料。RVフックアップのあるサイトは$37
有料でもいいからこっちに泊まりたかったなあ~!!!
私たちが着いた夜は偶然にも新月で、星を眺めるには最高の夜だった。
周りには高い木もないし、今夜は雲一つない澄んだ空。

そうとなれば、かねてから撮りたいと思っていたミルキーウェイ(天の川)を撮影するしかない。
その前に、ロングエクスポージャーでちょこっと遊ぶ。


夜も更けて、さあWestyと星の写真だ!と、撮っていたら、遠くの車がLEDライトを照らし始めた。
もー、星がきれいに見えなくなっちゃうじゃないか~!と、イライラしつつ何枚か写真を撮っていたら、
お、Westyがうまいこと照らし出されていい感じ。

そして、寒い中深夜近くまで起きて、やっとミルキーウェイの写真を撮ることができた。




満点の星空の下でカメラを片付けていたら、遠くからコヨーテの遠吠えが聞こえてきた。
一頭が吠え始めると、それに続いて一頭、また一頭。
星以外の明かりのない夜、コヨーテの遠吠えのコーラスを聞きながら、
昔ここを通った人たちがなぜこの地をBADLANDS(悪い土地)と名付けたのかと思いながら眠りに落ちた。
翌日も実にいい天気で、朝からキャンプサイトを散歩していたバイソンに遭遇。

プレーリードックもいたるところに巣を作っている。

ロバートのプレーリードッグタウン・・・?

また何もない平原を走っていたら、

見えてきたー!!!




黄昏るビッグホーンシープ

Westyの前を駆け抜けるバイソン。

さて、BlazとFinはどこでしょう。










息子のきめポーズ。どこに行こうっていうんだい?






めちゃくちゃ楽しいらしい。


素晴らしい景観のバッドランズを後にして、キャンプ場へ。
その夜は、初キャンプカレー。

ああー、バッドランズすっごい楽しかった~!!!
バッドランズは、私が選ぶアメリカ国立公園のおすすめランキング10位入りしています!

それでは!