グランドキャニオンから車で南に二時間ほど行ったところにあるセドナは、今やパワースポットとして人気の観光地。
世界各地からそのパワーを感じようとたくさんの人たちが訪れる。
この美しい赤い岩の山々からインスピレーションを得るためにアーティストがやってきたり、ヨガや瞑想をするためにやってきたりとその目的は様々。
日本からもグランドキャニオンと合わせてセドナにやってくる人が後を絶たない。
私はもともとスピリチュアルなタイプではないのでセドナが放つパワーに興味はなかったんだけど、フェニックスからグランドキャニオンに行く通り道でもあったし、誰もが絶賛するその美しいレッドロックスを見てみたかったので寄ってみることにした。
モンテズマ・キャッスル国立モニュメント
フェニックスからセドナに向かって北上していると、途中にモンテズマ・キャッスル国立モニュメント(Montezuma Castle National Monument)がある。
1100年から1425年の間にシナグア族(Sinagua)が建設して住んでいた住居跡だというのでちょっと覗いてみることに。
白い石灰岩の崖の上、約90フィート(27m)に5階建ての20部屋が建設されているDwelling。
ビジターセンターを抜けて少し歩いて行くと崖の上の方に壁が見えてくる。
なぜ、こんなところに・・・?
最寄りの川が氾濫した時に流されないように、という説が有力らしいんだけど、ヒラのDwellingsといいここといい、昔の人は足腰が強かったんだろうなあー。
崖に自然にできた洞窟を利用しているにせよ、900年も前にこんな建設技術があったなんてすごい。
ここ、ビジターセンターからすぐ近くでなかなか面白いので南からセドナに行くんだったら是非寄ってみてほしい。
観光地パワー・セドナ
さて、Dwellingsを後にしてさらに北に走っていくと、なんだか観光地らしくなってきた。
ゴルフコースがあったり、チェーン店が立ち並んだりする街並みの向こうには、噂のレッドロックス。
しかし・・・
なんかずいぶん発展していらっしゃる・・・。
町の向こうにすぐ見えるのはベルロックとコートハウス。
アクセスがいいからか、観光バスや多くの車が駐車場を埋め尽くしていて、ここのトレイルヘッドからハイキングに出るのは難しそう。
もう少し走ると、別のトレイルヘッドがあった。そこも混んでたけど、なんとか駐車場を発見。
そこから、コートハウスとベルロックをぐるーっと一周できるコートハウスビュートのハイキングへ!
コートハウスビュート
一周約6キロのこのコースは、高低差も少なくて簡単なトレイル。
でも、足場の悪い所もあるのでちゃんとした靴を履くこと。そしてほとんど日影がないので帽子や水も忘れずに。
こうやって、トレイルの目印に石が積み重なっている。
しかし、一部わかりづらい所があって私たちは迷いましたよ。ええ。子連れでね。
他のハイカーが通ったので元の道に戻れたけど、こんな簡単なトレイルで迷うなんて恥ずかしい~。
サボテンの花がきれい。
これがコートハウス
どこを見ても絶景すぎるこのトレイルは、ちょっと長いけど景色が楽しめるのでお勧め!
ちなみにこのハイキングで疲れた私たちはベルロックには登らなかった。息子もおねむだったし。
チャペル オブ ザ ホーリークロス(The Chapel of the Holy Cross)
眺めがよすぎるこの教会!
遠くの道からでも確認することができるほど高い位置に建っている。
中はシンプルでなかなかステキ。
セドナが一望できる。
カセドラル ロック(Cathedral Rock)
ここも、大人気のスポットらしくたくさんの人が登っていた。
息子が寝ているのでここは見るだけー。
セドナの街を走ってみると、インスピレーションを得たらしいアートが並ぶお店がたくさん目に入る。
街を練り歩くのは、白人・アジア人の観光客ばかり。
1875年、もともとこのエリアにいた先住民をスペインからやって来た植民者たちが追い出して、冬の寒さにもかかわらず1500人もの人々を180マイル(290キロ)先のサンカルロスまで歩いて移動させた。その際何百人もの人が命を落としたという。
その25年後、200人ほどの先住民がこの地に戻って来てセドナから少し南の地、Camp Verdeに住居を構えた。
セドナ周辺を見渡すと、立ち並ぶのは豪邸ばかり。ここを聖地としていた先住民はこの地にはもういない。
そんな歴史が残るこの地域で、たくさんの白人がヨガだのインスピレーションだのと騒いでいるのがなんだか馬鹿らしく思える。
この旅を始めてからいろんなところに行って先住民がアメリカ政府から受けた仕打ちを見てきたのでなおさらだ。
セドナの風景は素晴らしかったけど、その背景を考えるとどうしても心から「ここに来てよかった」とは思えないのだった。