東海岸の大西洋側に位置し、ニュージャージー州とメリーランド州とペンシルベニア州に囲まれているアメリカで2番目に小さな州、デラウェア。
日本ではブドウの品種として有名だけど、アメリカでは、合衆国に加盟した第一の州で、ファースト・ステイツとして知られている。
ちなみに、ブドウのデラウェアは、オハイオ州から来たものなんだとか。
デラウェアに行きたい、というBlazに、「デラウェアって、ぶどうの?」と聞いたら「は?」て言われたけどね。
アメリカ産のぶどうなのに、アメリカ人がデラウェアブドウを知らないなんて・・・!!
州のデラウェアには数多くの美しいビーチがあって、夏は観光客でとても賑わうそう。
「冬に行っても、なんにも面白いものないよ」という友達の忠告にもめげずに、12月のこの時期に私たちがわざわざここまでやって来たのはなぜか。
それは、Dogfish Head Brewery でおいしいビールを飲むためである。
このブリュワリー、いろいろと面白いビールを作り出すことで有名で、中でも「Midas Touch」と呼ばれる考古学者とチームを組んで彼らが最初に挑戦した古代ビールが話題を呼んだ。
ギリシア神話の、触れるものすべてを黄金に変えることのできる能力を持つとされたキング・ミダス。
その彼のお墓から見つかった2700年前のコップに残っていた情報をもとに原材料を割り出し、当時飲まれていたであろうビールを造り出したという。
その味は、ビールとも、ミード(ハチミツを原料とする醸造酒)とも、白ワインともいえるような不思議な味わい。
夏の暑い日に沖縄のオリオンビールを飲むような爽快感がある。(つまり、とても飲みやすい)
その他にも、レモングラスやコリアンダー等のスパイスをきかせたナマステ・ホワイト(Namaste White)や、60分間ホップを追加しながら作られた60 Minute IPA(そのまんま!90分と120分もある)などなど、ユニークなビールがたくさん。
もちろん、ユニークなだけじゃなくて味もしっかりとしていて、アメリカ全土からの支持を獲得し続けているのにも納得。
息子は、持参のアップルジュース。
かんぱーい♪
思ったよりも規模の大きいドッグフィッシュヘッド。
店の中に入ってIDを提示すると、4種類のサンプラーが選べるカードを貰える。
なんと、これが、無料!!!
サンプルのサイズも、上の写真で息子が持っているグラス。大きい!
普段あまり飲まない私はサンプルだけで十分満足してしまった。(追加オーダーしたけどね)
ブリュワリーツアーも随時やっていて、これも無料。そして小さなお子様もOK。
ニューヨーク州で行ったオメガングでは、子供はツアーNGだったのでこれは嬉しかった。
ではいざ!醸造所内に潜入!
セーフティグラスも忘れずに(息子が激嫌がったら、子供はしなくてもいいですよーと言われた。)
案内してくれた女性はめちゃくちゃフレンドリー。
さらに、「ここに秘密は一切ないのでいくらでもどこでも写真撮っちゃってくださいね~♪」と。
では、お言葉に甘えて・・・。
息子は飽きるんじゃないかなーと思ったけど、案外楽しそうだった。
ケグを移動する機械の上にエルフハットが。かわいらしい。
タップルームの前にそびえ立つ金属でできたこのツリーハウス、毎年ネバダ州で開催されるバーニングマンで使われたものだったらしい。
Ebayに冗談半分で出品されていたものをここのオーナーのサムがみつけ、たったの1ドルで手に入れたんだとか。
ただ、西海岸からの輸送費や設置にかなりお金がかかったそう。だよねぇ。
一般には公開されていないけど、スタッフミーティングなどにたまに使われているんだって。
スタッフはみんなとてものびのびと楽しそうに働いていてフレンドリー。
お客さんからのチップはみんな寄付されるとか(その分ちゃんと従業員に賃金を支払っているんだろう)、会社を上げてチャリティーに力を入れていてとても素晴らしい。
ステキな企業モデルだなーって思った。
しかしデラウェア、ほんとに冬はなんにもすることがなかったな。
デラウェアからメリーランドに入り、DCに渡る。
あとは、家族で誕生日とクリスマスを祝うだけ~!イエーイ!めっちゃホリデーィ!(あややかよ!)