モンクトンから目的地のプリンス・エドワード・アイランド(Prince Edward Island)までは車で約1時間30分。
カナダの人はみんな頭文字を取って、P.E.Iと呼ぶ。だから道路標識もP.E.I。
海に囲まれた島だけに、灯台が多い。
本土と島を結ぶのは、Confederation Bridgeと呼ばれる長い橋。
島から出るときに料金を支払う仕組みになっていて、普通車だと$46.50!と、なかなかお高い。
私たちはフェリーで出たのでこれは支払う必要なかったんだけど。
島に着いたら、ファームハウスに寄って一休み。
ハロウィンが近いせいかなんか気持ち悪いものが外にたくさん並んでた。
ツンツン
プリンス・エドワード・アイランドは、日本人なら誰もが知っている「赤毛のアン」の舞台となった場所。
作者のモンゴメリはこの島で生まれ育ち、本作に愛するこの島の魅力をふんだんに散りばめたんだとか。
しかし、
私、
実は、
この不朽の名作を、読んだ覚えがない・・・。ナニィィイイイイ!Σ(°Д°;)
いや、たぶん読んだことくらいは遠い遠い昔にあるんだろうけど、内容を覚えてない。ぜんっぜん。
というわけで、アンの家など見に行く前にオリジナルの映画をみておさらいすることに。
と、思ったら、
この映画、前編と後編があるらしく、前編だけで3時間(!!!)
まあ、乗り掛かった舟だからと思って見始めてみた。
しかし、この映画のキャストの演技があまりにも舞台がかっていて(昔の映画だから仕方ないんだけど)見るに堪えなかったので30分でギブ。
結局、Wikiであらずじを読み、Youtubeで要所要所を押さえることに。
本だったらきっと楽しめたんだろうけどなー。いや、きっと、そのうち読もう。
てか、こんなんでアンの舞台とか来てスマン。
まあ、そんな緩い感じで行ってきました!赤毛のアンの家!
英語では、Anne of Green Gables(緑の切妻屋根という意味)というタイトル。
今年は150周年記念で入場無料!わーい。
こんな、本気の格好で挑むコアなファン発見。
そして、もちろんありました!
アンのヅラ!!
お土産物屋さんで試着することができます。
外には馬車があって、そこにもヅラが。
これはやるっきゃないでしょう。
めちゃくちゃ嫌がる息子に無理やりかぶせてポーズさせる鬼母でごめん。
周りの日本人観光客にバカウケしてたけどね。
そして、アンの家へ、
アンの部屋。
レンジャーの話によると、このアンの家、モンゴメリーの従妹がずっと住んでいたそう。
日本ではなかなかあり得ないような大胆な壁紙や、少女の夢のような可愛らしい家具が人々の心をくすぐるのもわかるような気がする。
せっかく来たのでアンが命名した「恋人の小径」を歩いてみた。
モンゴメリが愛した自然をそのまま残してあるんだとか。
その割にはすぐ隣にゴルフ場があったりするんだけど・・・。
リスやキツネが顔を出す。
ここでRaspberry Cordialを飲むこともできます。ノンアルコールだけど。
はっきり言って、アンについてほとんど何も知らない私たちは他の名所(モンゴメリーの生家や墓、郵便局など)には行かなかった。
しかし、プリンス・エドワード・アイランドは、赤毛のアンだけじゃない!!
島にいくつかある砂丘は、砂がきめ細やかで歩いていて気持ちがいい。どこまでも広がる砂浜は夏にはたくさんの人で賑わうそう。
若い事やってもらった。
海沿いはやたら風が強い。
ここの砂丘の駐車場で、ちょっと大きめの普通車の後ろに自転車と荷物をぎっしり詰めた若者二人が、キャンプ用コンロを出してコーヒーをすすっていた。
世界一周旅行の時はあまり他の旅人と交流しなくて後悔したので、今回は旅してるっぽい人がいたら積極的に話しかけるようにしている私は、早速、旅長いのー?と聞いてみることに。
そしたら、彼らはニューハンプシャー州から従弟同士でロードトリップしてるんだって。
ここの後は、私たちと同じくCape Bretonに行くというので、じゃ、また会えるといいね!と言って別れた。
他の旅人に会うと、情報交換もそうだけど、まだ行ってないところの話を聞いてワクワクする。
あー、旅はいいなあー。旅人もいいなあー。
PEIで一番大きな町、シャーロットタウンのダウンタウンは、小ぢんまりとしていて可愛らしい。
ただ、9月も中旬を過ぎるとローシーズンなのであまり賑わいは見られなかった。
季節を問わないというなら、これぐらいの時期が人が少なくてちょうどよいかも。
カナダ一おいしいと評判のCows. 味は、まあまあ。
2頭引きの馬車めずらしいなー。
秋の紅葉を期待していたんだけど、今年はどうも遅いらしく木々の半分くらいしか色づいていなかった。残念。
それでも、丘を越えたところから見える山々は赤や黄色がかっていてとてもきれいで、人々がバケーションにこののどかな島に訪れる理由がわかる。
島の東北側にあるフェリーターミナルから、ノバスコシアに渡る。
車1台$73!!ホテル一泊分くらいするんだね・・・。ダメージ大きいぜ。
さて、次はすばらしい紅葉を見るため、Cape Bretonへ!