アメリカの最大都市・ニューヨークシティ。
Blazのお姉さんが住んでいることもあって過去に何回か訪れたことがあるんだけど、いつも家族と会うことがメインになって今まであまり観光という観光をしたことがない。
というわけで、今回はシティを歩き回るのに1週間、感謝祭に家族と過ごすのに1週間と余裕をもって日程を組むことにした。
ニューヨークシティは大きく分けて5つの行政区に分かれていて、その中でもタイムズスクエアやセントラルパークのあるマンハッタンは言わずと知れたメインの観光地。
交通の便を考えるとマンハッタンに泊まりたいところだったんだけど、駐車場付きのAirbnbを予算内で見つけることは限りなく不可能に近く、マンハッタンから地下鉄で30分ほどのクイーンズに拠点を構えることに。
NYCは地下鉄がわりと細やかに走っているし、24時間なのでちょっと離れた地区に泊まっても交通はとても便利。ただ、この地下鉄、慣れてないと乗り換えがわかりづらかったり、週末はやたら工事をしてて路線が止まっていたりするのでしっかり地下鉄情報を調べておかないと予定に遅れる羽目になるので注意が必要。
地下鉄駅によってはエレベーターがないところもあるし、改札が狭くて通れない場合もあるのでベビーカーを利用するなら事前に駅の確認したほうがよい。ただ、車内ではどんなに混んでいてもベビーカーのために場所をあけてくれるし、文句を言われることもないので、子連れでも気兼ねなく外出できるのが嬉しかった。
さて、ニューヨークといえば、自由の女神。
この女神像、アメリカ独立100周年を記念してフランスから送られたものなんだって。
世界各地から船に乗ってやってくる移民がまず初めに目にしたのが自由の女神像で、このアメリカ合衆国の自由と民主主義の象徴を横目に、エリス島に上陸して移民の手続きをしたんだとか。
女神像のあるリバティ島には、バッテリーパークから出ているフェリーに乗っていくことができる。
パークでチケットを購入することもできるけど、オンライン予約が便利。
このサイトにチケット購入方法なんかがめちゃくちゃ詳しく書いてあるので参考までに。
ちなみに、女神像の冠のところまで行くには人数制限があり、事前に予約しておかないと当日ではチケットが取れないと思ったほうがいい。
女神像に向かうフェリー。
リバティ島に行く気満々で家を出たんだけど、遠くから見たらなんか満足しちゃったので公園を散歩して周辺を歩き回ることにした。←観光客としてのやる気なさすぎ。
その前にとりあえず腹ごしらえ。
入ったカフェで隣に座っていたアジア人カップルの女の方が、やたら一人で自撮り棒でセルフィーを撮りまくっていた。まあ、そんなことは個人の自由だけど(なんせここは自由の国だし)私はいまだにこの自撮り棒というものになじめない。
天気も良いのでブルックリンブリッジへ向かう。
ここ数年で人気上昇中のおしゃれエリア、ブルックリン。散策したかったんだけどどうにも時間がなくて(というかプランニングが甘すぎて)予定に組み込めなかった。次回はぜひ。
しかし、イーストコーストではベンジャミンフランクリンをよく見るなぁ。
NYCには、路上パフォーマンスをするブレイクダンサーがやたらたくさんいる。
その芸風はどのグループも似たようなもんで、観客が集まったらブレイクダンスをして見せて、そのうち観客のなかからめぼしい人をピックアップして前に立たせてその人の上を飛んで見せるというもの。タイムズスクエアでもセントラルパークでも別のグループがおんなじことやってた。
それにしても飛ぶ前にトークで引っ張りすぎ。寒いんだから早くやってくれ!
と思っていたら、見事にこの女性の上を飛び越えて見せた!おぉ~!と、拍手喝さい。
そして、Blazも駆り出される。
もうそろそろ・・・と思っていたのに、ここを離れることができなくなってしまった。
やっとのことでパフォーマンスから逃れ、ブルックリンブリッジへ!
いやー、人がたくさんいた~。日常的にこの橋を使う人たちはほんとに迷惑だろうな。
ブリッジを歩いた後はチャイナタウンへ向かう。
超・東海岸なビル群。
右側に注目!なぜかこいのぼりが・・・。
たくさんの中国人で賑わうチャイナタウンの公園。
みんなテイクアウトのランチを食べたりボードゲームをしたりと思い思いに過ごしていて、中国に迷い込んだような気になる。
それを、近くに行って写真に撮る欧米の観光客がちらほら。
中国人はもう慣れっこなのか写真を撮られててもお構いなしでゲームに興じる。
モイスト&スイート スポンジーグッドネス・・・。なんか、エロい。。。
ワシントンスクエアパーク。門のところになんかできてた。
NYCには、こういう八百屋的なマーケットがたくさんある。大型スーパーが近くにないマンハッタンではとても便利そう。(そしてかわいい)
普通の店舗で拳銃とか、警察の備品売っているところがまたアメリカっぽい。
ロックフェラーセンターのツリーはまだ準備中だった。
ちょうど日曜日でミサの最中だった、セント・パトリック大聖堂(St. Patrick’s Cathedral)に潜入。
一般の観光客も入れるけど、ミサの最中は教会の後ろの方しか開放されていない。
歩いていたらトランプタワー発見!!フィンガーはダブルで!
セントラルパークの側にあるカフェに入ったら、場所のせいか、コーヒーとペイストリーを頼んだだけで夕飯が食べれるくらいの金額を取られてびっくり。パーク周辺は物価が二倍くらいに上がるらしい。(おいしかったけどさ)
天気もいいのでセントラルパークを歩いてみることに。
このパークは、モントリオールのモン・ロワイヤル公園を設計したフレデリック・ロー・オムステッド氏が手掛けたもの。そういわれてみると、なんだか共通点がたくさんあるような気がする。
過去記事はこちらから→ モントリオール旧市街を一日歩く!
大都会の真ん中に現れる緑あふれるオアシスは、冬でも多くの人で賑わっていた。
セントラルパークの天気を観測する観測台がここ、Belvedere Castle。
日曜だからかミュージシャンや大道芸人もたくさんいた。
セントラルパークを出て、息子をBlazに任せて写真を撮るために久しぶりの一人歩き。
高層ビルと、人の群れ、そして、国旗。とてもNYCらしい光景だ。
夜のスナックもパンオショコラ。
Bryant parkではクリスマス市が開催されていた。
軽食や小物が買える出店はもちろんのこと、メリーゴーランドやスケートリンクも設置されていて大人も子供も遅くまで楽しめるようになっている。しかし、食べ物はやたらと高いので素通り。貧乏トラベラーの宿命ですな・・・。
そこから、タイムズスクエアへ。
夜に来たのは初めて。ネオンが激しくてほんとに昼間のように明るい。
夕飯がまだだったのに気づいたらなんだかやたらお腹が減ってきた。
いい匂いに引き寄せられてやってきたのはKwik Mealというインド料理のフードカート。
1人でレストランに入るのが好きじゃない私は、ここで夕飯を済ませてしまうことに。
ちょうど、インド系の常連と思われるおっさんがオーダーをしていたので、期待が高まる。
Lamb Kati Rollというラム肉の煮たやつと野菜を薄いナンのようなもの巻いてある食べ物をオーダー。はにかんだ笑顔が可愛い無口なインド人の若者からそのロールを受け取り、あまりにいい匂いで美味しそうなので歩きながらひとくち食べてみることに。
う、うまい!!!
ヨーグルト系のソースがとろりと絡まった柔らかいラムは感動的なおいしさで、もう一個買えばよかった!!と思わせるほど。
そうして歩いていたら、どこからともなくサックスの音色が聞こえてきた。
その軽快なジャズのリズムに足を止め、路上ライブを聞きながら屋台の夕食を食べる。
なんともNYCらしい夜の過ごし方だな、と思いながら最後のひと口を名残おしく口に放り込み、地下鉄駅へと向かって歩き出した。
そして翌日、やっぱりその味が忘れられなくてBlazと息子を連れてまた来てしまったっていう。
ここ、タイムズスクエアのすぐ近くで店を出してるので小腹がすいたらぜひ!
それから、友達にお勧めされて来てみたのがここ、ザ・ハイライン(The High Line)。
マンハッタンの西側に縦に延びるこのパークは全長1.45マイル (2.33 km)。
廃線となった古い線路を利用して造られたもので、植物をたっぷりと植えられた道を信号に止められることなくゆっくりと歩くことができて嬉しい。
このハイラインパークを南に進むと、フードコートや可愛い雑貨店が並ぶチェルシーマーケット(Chelsea Market) にたどり着く。
マーケットをブラブラした後は、今回は絶対に行こうと決めていたグラウンド・ゼロへ向かう。
路上で果物を売っているカートもよく見る。しかも値段がやたら安い。
ターメリックラテを飲む勇気がある人はどれぐらいいるんだろうか。
ユニークであればなんでもいいと思ってないかい?
そして、歩きに歩いてやっとだどり着いたグラウンド・ゼロ。
ワールドトレードセンターの跡地は、深い穴の真ん中に水が流れ落ちるようになっていた。その枠にはテロの犠牲となった人たちの名前が刻まれている。
タワーからすぐの場所にあるのに被害がほとんどなかったSt. Paul’s Chapel.
テロ後、家族や友人を探しに来た人たちや、救命活動に当たっていた人が寝泊まりできるように教会を開放していたんだとか。
また来てしまったチャイナタウン。
大好物のゴマだんごとバブルティーで休憩。
チャイナタウンは魚介類が安い。
野菜や果物も安い。
夜のチャイナタウンはネオンがキラキラしていて楽しい。
チャイナタウンから一歩足を踏み出すとそこはリトルイタリー。
中華を食べさせるレストランの向こう岸にはパスタやピザの看板が。これまた移民の街NYCらしい。
ニューヨークシティは、今までに行ったアメリカのどこの街とも違っていて、アメリカを代表する場所なのになぜかどこか異国を思わせる雰囲気がある。
それは世界各国から移住してきたその多様性のせいか、それとも個人主義で他人を気にすることがないその性格のせいか。
初めて訪れた時には、こんなよそよそしくて自己中心的な街には絶対に住みたくない!と思ったものだけど、何度も足を運ぶにつれて、この大都会が人をひきつけてやまない理由がちょっとわかってきた気がする。
クリスマスシーズンを控えて街はキラキラといろんな色で溢れていたけど、どこか寂しいような冷たいような、YESとNOがはっきりしたこの大都市にはやっぱりモノクロが似合うと私は思うのだ。