アメリカに帰って来た私たちがまず最初に訪れたのは、作家、スティーブン・キングの家。
メイン州のバンゴー(Bangor)という町にあって、【stephen king house address】でググるとご丁寧に住所まででてくるんだからすごい。
スティーブン・キングの家は、バンゴーのダウンタウンからそう遠くない閑静な住宅地に建っていた。
彼の家はもちろん、周りも豪邸ばかり。
ホラー系作家という事で、恐怖顔でセルフィー。家の前の門のコウモリが作風を物語る。
写真を撮る前、家からスティーブン・キングその人と思われる男性が出てきて裏に姿を消したんだけど、本人だったのかな。
Westyもセルフィー。
Blazは結構好きみたいで興奮してたけど、私はホラーが苦手なので実のところキング作品は一冊も読んだことがない。
映画だと、見たことあるのはホラーじゃない「スタンド・バイ・ミー」と「グリーンマイル」くらい.
なので、スティーブン・キングの家自体には特に興味はなかったんだけど、ま、ついでだし。(ファンに怒られそうだな)
私たちが写真撮ってる間に他のキングファンが来て、家の前の葉っぱを拾ったりしていた。好きすぎでしょ。
そして、週末はキャンプ!!
メイン州の大西洋沖に位置するマウント・デザート島と、その周辺の小さな島々を保護しているのがここ、アーカディア国立公園(Acadia National Forest)
発音は明らかに「アケーディア」なのに、Wikiでは「アーカディア」と表示されているのはなぜ。いいけど。
アメリカの実業家、ロックフェラー二世が公園中の大規模な道路網の建設について資金の調達、設計、監督を行ったらしく、馬車用につくられた車の入れない小道などは景観が美しく見えように配慮されているんだって。
公園内をぐるーっと車で一周できる27マイルのループもお勧め。
秋の今は、紅葉した木々のトンネルをくぐるようなドライブが楽しめる。
オフシーズンだからキャンプサイトはすぐ見つかるだろう。と思いつつも事前にネットでチェックしてみたら、「FULL」の文字。
公園内にあるキャンプ場の一つはもうクローズしていて、年中やってるキャンプ場も1/3くらいのサイトしか開けてないため、どうやらキャンプサイトがいっぱいになってしまったらしい。
個人のキャンプサイトは9月末にはどこも閉めているようだし、泊まるところがない!!
とりあえずビジターセンターに行ってレンジャーに話を聞いてみることに。
そうしたら、年中開いてるキャンプ場にもしかいたら空きが出ているかもしれないというのでそちらへ向かう。
キャンプ場入り口で確認してみると、近々水道工事の予定があってそれが始まるまでだったら泊まることができるそう。
よかった~!!!
キャンプサイトからちょっと歩いたところに海を望める崖があって、これまたとてもきれい。
週末はずっとお天気が良かったので夜は結構冷え込んだけど、ここで会った地元の人に聞いたら今年はとても暖かいそう。地球温暖化か・・・?
秋晴れ!!
キャンプをセットする前に、大西洋沿岸北部では最も標高が高い場所として知られているキャディラックマウンテンに行くことに。
標高1530フィート(466メートル)で、10月から3月まではアメリカで一番初めに朝日が拝める場所なんだとか。
一番高い所で一番高いたかいたかいをやってみる。
紅葉と海と空のコントラストが素晴らしすぎる。
この山にはたくさんのトレイルがあるんだけど、道がわかりにくい。
石が積んであるのを目印に進む。
途中まで来たところで暗くなってきたので折り返すことに。
とてもユニークな岩盤。息子はここを歩くのが楽しいらしい。
サンライズを見るのは無理なので、せっかくだからサンセットを見ることにした。
レンジャーにお勧めのサンセットスポットを聞いていたのでそこに向かう。ほんとパークレンジャーはいろんな情報を知っていてありがたい。
こんな神々しいサンセットを見たのはいつぶりだろうか。
風が強くて寒いので、息子をくるんで暖めるお父さん。
こういう時、私は写真を撮っているので母の役割を放棄 (*´σー`)エヘヘ
心が洗われるような夕焼けを見たら、キャンプサイトに急いで戻って寝る準備!
幼児が一緒だと時間がどんだけあっても足りないっす。
そしてこの週末、偶然にもオリオン座流星群をみることができるという。
しかもちょうどよく新月に当たり、月の光に邪魔されない好条件!
息子が寝るときに一緒に寝て、夜中2時近くに起きてツンと冷える外へ。
流星群を鑑賞するため、人も動物も寝静まった森を抜けキャンプサイトから歩いて行ける海岸へ向かう。
この流星群はそんなに大きなものではなく、ピークで1時間に20個くらいだって。
ずーっと上を眺めていると、いくつもの流れ星が空を横切るのが見えた。
何枚もシャッターを切って、最後に一番大きく流れた星をとらえることに成功!!
ズームしてみる。なんか色がもう神秘的!
1時間くらいそうしていたんだけど、写真も撮れたし冷えてきたので撤収。
翌日は、キャンプ場周辺を探索することに。
最近運転席がお気に入りの息子。このドヤ顔w
ビーチにはきれいな石や貝殻が落ちていて、子供が喜びそうなものばかり。息子は海藻を引っ張って歩いて嬉しそう。
もちろん落ち葉で遊ぶのもめちゃくちゃ楽しい。
キャンプ場を出る日の朝、お隣に泊ってたオレゴンナンバーのカップルにご挨拶。
彼らはWestyよりもちょっと大きめのキャンパーで旅をしていて、なかなか話しかけるタイミングが見つからず最終日になっちゃったんだけど、ついに意を決して話しかけてみたら向こうも私たちと交流したかったんだって。なんだー、もっと早く声かければよかった!!
この二人、旦那さんが仕事をクビになったのを機にキャンパーを買って来年の4月くらいまでロードトリップをすることに決めたんだって。旅のきっかけはほんと千差万別だ。
すごくいい人たちで最後には連絡先まで交換することに。また会えるといいな。
そして3日目は島の左側へ行ってみることに。
Bass Harbor Head Lighthouse
岩に打ち付けられる波を真剣に見つめる二人。
途中、短いトレイルを散歩。リスが冬の準備に忙しそう。
トレイルの先はビーチだった。
潮だまりでカニとか魚を見つけたりして大満足の息子氏。
海も満喫したところで、今夜の宿探し。
レンジャーの話によると、西側にはまだ開いている個人経営のキャンプ場があるという事だったんだけど・・・
行ってみたらどこも閉まってる!!
ノースイーストでは、10月はもう個人経営のキャンプ場は閉まっていると思った方がいい。
Googlemapに出てくるほとんどのキャンプ場に電話したけど、開いているところはひとつもなかった。
昨日まで泊まっていたところに戻るという選択もあったんだけど、翌日はまた3時間くらい運転しなきゃいけないので先へ進むことに。
ホテルをとるのもなんだか癪なので、めげずにキャンプ場をさがす。
しばらく走って日が暮れ始めたところでCampgroundと書いている看板を発見。
でも、行ってみたら受付の建物の窓部分はボードが貼ってあるし、キャビンもすべて閉まっている。
ここもだめかぁ・・・。
特に門があるわけでもなくキャンプ場に入っていけたのでちょっと覗いてみたら、全く人気がない。
ここ、勝手に泊まってもわからないのでは???
と、キャンプ場の奥の奥の誰にも分らないようなところにWestyを停めてみた。
あたりにはエンジンの音を聞きつけて誰かがやってくるような気配もない。
もう暗くなるし、ここで一晩泊まらせてもらおう。
もし誰かが来たら状況を説明してお金を払えばいい。
もっと見つかりにくそうな湖のほとりに移動して、今旅初のNinja Camp。
夜になると本当に怖くなるくらい静かで、普段いかに雑音と騒音の中で暮らしているのかがよくわかる。
朝は、霧がかかっていた。
湖がぼんやりと幻想的な姿を見せる。
しかし、まったりもしていられない。誰かに見つかる前にはやくここを出なければ!!
急いで出たので朝食を食べる暇がなかった。
というわけで途中適当にアメリカンダイナーによったんだけど、ここが大正解!
久しぶりにワッフルを注文したら、店員さんに、
ホイップクリームは付けるのね?と聞かれ、もちろん!と答えた私。
そして、やって来たのはこれ。
ワッフルがクリームに埋まって見えないんですけど!!!
私があまりに激しく感動したせいか、これ持ってきた店員さんは満足顔。
3日間のキャンプの後には最高な朝食。
パンもマフィンも全部ホームメイドで美味しかったし店員さんも超いい人だった。
アメリカの朝食は重すぎて好きじゃないけど、こういう素敵なダイナーに出会えるのが旅の醍醐味だなあ。
そして、はち切れそうなお腹を抱えて外に出たら、ダイナーで後ろに座っていた家族が出てきて話しかけてきた。
「私たちの息子もそんな小さい時があったのよねぇー。あっという間に大きくなっちゃうから今を楽しんでね!」と。
ダイナーに入るときも初老のカップルに話しかけられたし、メインの人はほんとフレンドリー。
なんか幸せな気持ちになって車に乗ろうと思ったら、
ん?なんか、ガソリン臭い・・・?
BlazがWestyを点検してみたところ
漏・れ・て・る!!!
さっき満タンにしたガソリンが、タンクから漏れてるー!
またかよー!!!
まあ、2か月くらい故障がなかったんだから、そろそろ時間だよね。。。