ファンタジーキャニオンを出発してちょいちょい寄り道をしつつ私たちがたどり着いたのは、ユタ州最大都市でモルモン教の本拠地であるソルトレイクシティ。
ダウンタウンのテンプルスクエにあるアソルトレイク寺院(Salt lake Temple)は、39年をかけて建てられたネオ・ゴシックの宗教施設で市内では一番の観光地となっている。
モルモン教徒だけが中に入ることを許されているので内部の見学はできなかったけど、スクエア内にある観光案内所には寺院の模型が飾られていたり、モルモン教の信念がいろんな国の言葉によって説明されていてなかなか面白い。
パーク内に咲くたくさんのきれいな花を楽しむ息子。
周辺にはいろんな国の言葉を話す信者がいて、質問に答えてくれたり案内してくれてたり。
モルモン教は宗教を広めるのにとても熱心だ。
ちょうど向かいにあるホールでパイプオルガンの演奏があったので、それを見てからダウンタウンへ。
都会に来るのは本当に久しぶり。
でもやっぱり、都市ってどこもあんまり変わりばえしないんだよねー。
というわけでたいした見学もせずダウンタウン終了ー。(やる気なし)
移動中、食べていたクロワッサンを皿に戻して寝落ち。
後で目を覚ましたと思ったらまたクロワッサンに手を伸ばし、寝ぼけながら一口頬張り、また寝落ちするというとても子供らしい芸当を見せてくれた息子。
おもしろー。
グレートソルトレイクにあるアンテロープ島(Antelope island)は、湖に浮かぶ島のような半島でキャンプ場があるというので泊まってみることに。
どこまでも続くように見える湖にぽっかりと浮かぶ島。なんか幻想的だ。
しかし、島に足を踏み入れた瞬間に鼻をつく嫌な臭い。
そう、これは金魚鉢を1か月ほど洗わずに放置したような、水の腐ったにおい・・・。
夏の暑さで水が蒸発しているからだろうか・・・?
この湖は塩水湖で、3つの川から水が流れ込んでくるもののここからそれを排出する川はない。
そのため、水が蒸発して塩分が湖に残り、塩分濃度が海水よりも高くなってしまうそう。
そんな塩分の高いこの湖で住む事ができるのはアルテミアという節足動物だけなんだとか。
そして、湖の水面になにやら黒いものがびしーっと浮いているのでよく見てみると、それは全て小さなハエ!
どうやら夕方で温まった水に集まってきているらしいのだが、ものすごい量のハエに一気に気分が盛り下がる。
キャンプサイトにも無数のハエが群がっていてホラームービーさながらで、早くもここに泊まることにしたことを後悔し始めていた。
それでもどうにか楽しもうと、息子を連れて水際まで行ってみたBlazいわく、水に足をいれた瞬間その足を覆いつくすようにハエがくっついてきて本当に恐怖だったそう。
そんな水によく足を浸けてみようと思ったね。。。
サウナのような暑さの中、ハエのせいで外に出ることもできずWestyにこもる私たち。
なんの拷問なのこれ・・・。
ところが、夕方になってハエの勢いが増すかと思いきや、反対にハエの数は激減。
外の気温も少し下がり、やっと外に出てキャンプ場内を散歩することができるような状態に。
他のキャンパーとお話ししたりして戻ってみると、ちょうど陽が暮れるところではないか。
なんて素晴らしいサンセット!
他のキャンパーたちもみんな外に出て太陽が沈むまで空を眺めていた。
まあまあ、ハエは恐怖だったけどこの夕日を見れたから良しとしよう。
と、息子を寝かしつけたその夜。
遠くからゴロゴロゴロと音が響いていることに気が付いた私。
空を見ると、暗黒の厚い雲がこちらに流れてくるところだった。
これは一雨来るな。
と思い、今のうちにトイレに行っておこうと外に出たら、なにやら遠くの空がパチパチ光っている。
雷のショーが一足早く始まったらしい。
雨が追い付く前に、稲光の写真を撮りたい!!!
というわけで急いで車に戻ってカメラをセット。
一瞬の閃光を写真に収めるのは難しいだろうと思ったら、雨が降るまで時間があったので問題なかったわ。
雷鳴はどんどん近づいてきて、ついに大粒の雨が落ちてきた。
Westyに避難すると、それはテキサス以来の大嵐に。
横殴りに吹き付ける風と真上を通り抜ける雷におびえながら、やっぱりハイトップが欲しいなーなんてぼんやり考える私。
車内が比較的安全だという事は前回調べて知っているので今回はそこまで不安になることはない。
しかし、どんなにひどい嵐でも目を覚まさない息子はすごい。
子供って一度寝るとほんと起きないんだなぁー。
なんだかんだでいい思い出になったグレートソルトレイク。
次は絶対に夏には来ないよ!!