アリゾナ州に入って私たちがまず見に行ったのは、化石の森国立公園(Petrified Forest National Park)
化石の森国立公園(Petrified Forest National Park)の見どころとは?
はるか昔2億年以上も前、現在は砂漠地帯になっているこのエリアは熱帯雨林で乾季と雨季があり、太古の自然のなかを恐竜たちが走り回っていた。
洪水の時期に倒された木は、活火山の噴火からでた火山灰を含んだ砂利に埋まり長い年月をかけて化石となり、広範囲に渡ってこの地に残っている。
今のこの乾燥っぷりを見るととても信じられないが、地面に数多く残る木の化石の山がその時代の流れを物語っているようだ。
そんな珪化木と呼ばれる木の化石を見たり触ったりできるこのパーク、森林遺跡としての規模は世界最大!(アメリカ、世界最大のものが多すぎ)
私たちはアルバカーキから来たのでパークの北側から攻めることに。
ペインテッドデザート。(Painted Desert)
赤やピンク、白の地層が地球とは思えない光景を見せる。
とてもきれいだけど、私たちの目的はなんといっても珪化木!ビューポイントをチェックして次へ。
プエルコ遺跡(Puerco Pueblo)
1300年から1400年代にプエブロの先住民族が住居を構えていた跡地。
小さな集落のようになっている。
岩に描かれた絵文字も残る。
ニューズペーパー・ロック(Newspaper rock)
同じくプエブロ民達によって彫られたもので、650もの絵文字が残っている。
ニューズペーパーロックを過ぎた後パークを南下しながら運転していると、突然あたりの風景ががらりと変わる。
突起した小さな丘が、青紫のストライプ状になってきたらそこはもうブルー・メサの近く。
この辺に来てやっと、木の化石が姿を見せ始める。
一見普通の切り株のように見えるけど、完全に石と化した大古の大木。めちゃくちゃ不思議な光景…。
とにかく、どのビューポイントも景色が素晴らしいので車を降りて崖の端まで行ってほしい。(落ちないようにね)
俗に言う、インスタ映えというやつですか。
ブルー・メサ(Blue Mesa)
ここでは1マイルほどのトレイルを歩く。
結構下まで降りることになるので暑い日は水くらいは持って行ったほうがいいかも。
私たちはどこに行くにも軽装すぎるんだよね。
しかし、この光景!
どこか別の星に来てしまったかのような錯覚に陥るほど、地球上のものとは思ない!
こんな色の地層、イエローストーンを抜けたあたりで少し目にした覚えがあるけど、ここは広範囲に渡ってこの同じ色の地層が続いている。
ものすごく不思議な光景。
トレイルは舗装されているのでベビーカーを押している人もいた。
急な坂で登りは大変そうだけど。
カラフルな木の化石。
化石化する時に入った鉄分等のミネラル具合によって色が変わるらしい。
化石がゴロゴロ転がっている。
クリスタル・フォレスト(Cristal Forest)
ここでは、舗装されたトレイルを歩きながら珪化木を見ることができる。
舗装道以外は歩かないように、と注意書きはあるものの、道のすぐ脇に化石がたくさんあるので近づいてじっくり眺めたり触ったり。
大木が化石になって、こんな風にチェーンソーで切ったようにきれいに割れてしまうらしい。
きれいな青。
こんなサイケな色の化石も
化石になる経緯が説明されている。
アゲート・ハウス(Agate House)
パークの南側にはプエブロ民族が珪化木を使って建てた家が残っている。
この時代の建物はみんなドアが壁についておらず、天井の穴からハシゴで出入りしていたよう。
外敵がはいってこないためなのかな…?
化石の木でできたログハウス。
しかし、ほんとにきれいな石だ。
パーク内の化石は絶対に持って帰らない
パーク周辺には、私有地から採取された化石がお土産用に格安で(合法的に)販売されており、パーク内には石を持ち帰らないようにという注意書きがあるにもかかわらず、毎年12-14トンの石が盗難されているんだとか。
私も、こんなにたくさんあるんだから一つぐらい・・・。と何度も誘惑に駆られた1人である。(だってきれいなんだもん)
でもその度に私は息子にモラルを教える立場にあるのだ、と自分に言い聞かせ、窃盗を踏みとどまった。
ほんと、持って帰ったらダメだからね!
化石の森国立公園(ペトリファイドフォレスト)は想像以上に異空間だった
人気のグランドキャニオン周辺からはちょこっと離れているけど、いろんな見どころがひとつのパークに詰まっているここ、ペトリファイド・ナショナルフォレストは個人的にとってもお勧め。
半日で足りるだろうとなめていたら、結局まわり切れずに翌日戻ってくる羽目になった。
全部の見どころをまわろうと思ったら一日いっぱい時間に余裕をもって行ったほうが良い。
ちなみに、パーク内にキャンプサイトはないが、ビジターセンターでパーミッションを貰って無料で野営することは可能。
詳しくはビジターセンターにてどうぞ。
私たちは、翌日もパークに戻ってきたかったので南ゲートを出たところにあるギフトショップの駐車場で一夜を明かすことに。
ここ、店のオーナーが善意でキャンプを許可してくれていて電源もあるのに無料!
ただ、トイレは6時に閉まるしテントを張るのは不可。RVの利用のみに限られる。
私たちはギリ、キャンパーという事でオーナーが滞在を許可してくれた。ε-(´∀`*)ホッ
それでは、次はついに大人気、グランドキャニオンへ!
アメリカの国立公園ベスト10!勝手に選んじゃいました。