デナリ国立公園を後にした私たちは、さらに南へと進みます。
アラスカの夏は蚊との闘いと聞いていたのですが、私たちが行った8月は例年にない暖かさ(ローカル談)で気候もちょうどよく、虫が全然いませんでした。
6月からずっと蚊の脅威にさらされてきた私たちにとって、8月のアラスカはほんと天国!!
アラスカに行くなら8月9月がねらい目です!
アラスカ最大の町アンカレッジへ向かって運転していたら、道路わきに人がかがんで何かをとっているのを見かけました。
あ、もしかして!!
フェアバンクスで会った友達との会話を思い出し、車を停めてその人たちに聞いてみたらやっぱり、ワイルドブルーベリーでした!
アラスカでは8月、この野生のブルーベリーがその辺にたくさん実るので、地元の人は毎年バケツを抱えて取りに来るのだそう。
子供たちも、ブルーベリーパイのために頑張ってお手伝いしてます。
でも、普通のブルーベリーと違って地面に近いところになるので、一日収穫すると腰が痛くなること間違いなし!
地元の人たちがベリーのなっているところを教えてくれて、私たちも翌日のワッフル用に採らせてもらうことに。
低いところになっているから息子にもとりやすくて、思いがけない嬉しい収穫となりました!
さて、寄り道しながらやっと着いたアンカレッジは、山脈に囲まれた美しい都市です。
でも混雑した町よりも自然をもっと楽しみたかったのでスルーすることに。
というのも、9月までにシアトルに帰らなきゃいけなかったのでアラスカはあまり時間がないのです。
そのままスターリンハイウェイ(Sterling highway)を進んで、キナイという小さな町までやってきました。
ロシアとキナイとサーモンと
キナイは、漁業が盛んでロシアとの歴史も深く、この町につながるキナイ川ではサーモンを釣ることができるそう。
私たちが通ったときも、たくさんの釣りキチがサーモン釣りを楽しんでいました。
キナイの町にあるロシアのオーソドックス教会では、ボランティアの人がいて歴史などを説明してくれます。
キナイからさらに海沿いを南に走り、ioverlanderで見つけたサイトに行ってみることに。
そしたらそこが大当たり!
海の向こうには対岸の山脈がみえて、夕日もものすっごくきれい!
しかも、海ラッコがポコポコと顔を出しながら泳いでいる!!
なにここ!素敵すぎる!!
ああ、アラスカに来て良かったなあ。
スターリンハイウェイ沿いには、とってもよさそうなワイルドキャンプサイトがたくさんあって、全部に泊まりたいくらいだったのですが、なんせ時間がない…!ああ、せっかくアラスカまで来たのに!!
幾千年の歴史を物語る氷河を見に行く
アラスカには本当にたくさんの氷河があって、中には氷河の上を歩くことができるツアーもあります。
しかし私たちの息子はまだ3歳。
大人でもガイドの後を気を付けて歩かなければ危険な氷河のツアーには連れていけません。
というわけで、氷河は遠くから眺めることに。
ハイウェイ1をカナダに向かって走っていると見えてくるのが、マタヌスカ氷河(Matanuska Glacier)のビューポイント。
車でアクセスできる氷河としてはアメリカいち大きいらしく、ガイドなしの入場料は1人30ドル。
ロープでマークしてあるところだけ入ることができます。
ガイド付きのツアーはひとり100ドルで、一般では入れない奥の方まで行けるそう。
息子がもう少し大きくなったら、氷河ツアーをしにまた絶対戻ってこよう!
白夜のアラスカで夏のオーロラ観測なるか!?
アラスカのコールドフットという北の果ての小さな町で毎冬オーロラのツアーガイドを務めていた友達によると、ユーコン、アラスカの北は8月の末くらいからオーロラを見ることができるそうです。
もちろん、条件がそろえば、の話ですが。
アラスカの夏はただでさえ日が沈むのが遅いので、真っ暗な空にオーロラを見つけようと思ったら、深夜の2時から4時くらいの間に起きている必要があります。
もちろん、晴れていないと見えないし、オーロラの発光現象が起こらなければいけません。
友達に教えてもらったオーロラ現象のウェブサイトを毎日チェックして、晴れた日は目覚ましをセットして夜中に外に出てみましたが、オーロラの女神は現れてはくれませんでした。
だよね~。
毎日寝不足になりながら頑張ったんだけどなあ。
どこを切り取っても絶景!アラスカの夏はパラダイス!
車でアラスカを移動していると、目に飛び込んでくる景色がどれも素晴らしすぎて居眠りしている暇がありません。
冬の厳しさを体験しないことにはアラスカを知ったことにはならない、とはいえ、私たちはたちまちアラスカの虜になってしまいました!!
ここでひとつ注意が必要なのは、道路状況。
夏のアラスカは、観光と道路工事の繁忙期。メジャーなハイウェイを走っていると何度も工事に止められます。
なので、移動時間はたっぷり余裕をもって予定したほうがいいでしょう。
いつか絶対に絶対にまた来よう!!