【メキシコ】バハカリフォルニアでクジラの親子に会いに行こう!

 

地球上で一番大きな哺乳類。クジラ。

バハカリフォルニアについて情報収集をしていた私たちは、バハ半島にクジラが集まる入り江がいくつかあるらしいという話を聞きました。

 

バハでは数多くのクジラが目撃されていますが、その中でも特に多いのが、グレーホエール(コククジラ)・ハンプバックホエール(ザトウクジラ)と、クジラの中でも最大級のブルーホエール(シロナガスクジラ)だそうです。

 

これらのクジラは12月から4月に出産・育児をするためにバハにやってくるんだとか。私たちは2月にメキシコ入りしたのでクジラウォッチングにちょうどいい時期!!

 

バハのクジラツアーは、ボートに乗って沖に出てクジラを間近で見ることができるというんだから行くっきゃないでしょう!

 

本当なら11月にメキシコ入りするはずが日本に帰ったせいで2月になり予定が大幅に遅れたのでちょっと焦っていたんだけど、クジラを見れるんだったら遅れてよかったかもなあ。なんて。

 

 

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バハカリフォルニアのクジラツアー

 

クジラを間近で見るためには、ツアーに参加する必要があります。

 

グレーウェールのツアーで有名なのはSan Ignacio(サンイグナシオ)とOjo de Liebre(オホデリエブレ)という場所です。

ここは有数のコククジラの繁殖地として知られていて、1993年に「エルビスカイノのクジラ保護区」の名前で世界遺産(自然遺産)に登録されています。

 

Ojo de Liebre湖(オホデリエブレ)

 

最寄りの町(Guerrero Negro)から近くてアクセスがいいためかアメリカやカナダからの観光客が多く、ツアーの種類も豊富なようです。

 

キャンプサイトで出会ったオーバーランダーの女性によると、’’数えきれないクジラがボートの周りで泳いでいて素晴らしい体験だった’’ そう。

 

San Ignacio潟(サンイグナシオ)

 

こちらは小さなサンイグナシオの町から舗装されてない道を2時間くらい運転しなきゃいけないのでちょっと不便な立地。

 

でも、オホデリブレのツアーにも参加したことがあるというおじさんの話によると、サンイグナシオの方がクジラが多く集まるんだとか。

 

というわけで、私たちは車があるしあんまり混んでなさそうなサンイグナシオに行くことにしました。

 

サンイグナシオのクジラツアーの参加方法

 

サンイグナシオのクジラツアー。と言っても、ツアーボートのあるラグーンはサンイグナシオの町から80キロほど離れています。

 

サンイグナシオは小ぢんまりとしていてかわいらしい町です。

レストランやアイスクリーム屋さんはもちろん、教会やちょっとしたミュージアムもあるので、私たちもちょっと寄ってみることにしました。

 

オーバーランダーばっかりの駐車場。旅のスタイルはほんと人それぞれ!

 

車がない場合、サンイグナシオの町からツアーに申し込むこともできます。

1日だけのデイツアーから、3泊4日で海辺のキャビンに泊まる欲張りツアーまで!

ツアーのバンで現地まで送ってくれるので安心ですね。

 

サンイグナシオのお勧めホエールウオッチングツアー会社

 

The Kuyima

ツアーの代金:50アメリカドル

キャンプ料金:一人約10ドル(200ペソ)

 

Antonio’s Ecotours

ツアーの代金:55アメリカドル

キャンプ料金:一人約10ドル(200ペソ)

 

(2020現在)

 

どちらも現地にキャビンがあり、キャンプも可。

サンイグナシオの町からの送迎もあります(有料)

 

旅人の神アプリ、ioverlanderを見てみるとどちらを選んでも後悔しなさそうないいレビューがびっしり。

 

でも私たちは終わらせたい仕事があったのでキャンプ場にwifiのあるアントニオエコツアーを選択しました。

 

サンイグナシオ・ラグーンまでの道のり

 

さて、私たちは自分たちのバンで現地へと向かったわけですが…。

 

現地までの道のりがかなり悪かったです。(雨の時は4WDじゃないと無理かも?)

80キロの道のりですが時速40キロくらいしか出せないのでかなり時間がかかります。

 

 

キャンプ場が近くなると一応看板らしきものが出ているものの、途中から道が何本にも分かれてしまって危うく迷いそうになりました。

 

前を走っていたバンの運転手と話したら行き先が一緒だったので付いていって無事到着!!

 

あ、なんか結構殺風景なのね。

 

サンイグナシオのアントニオエコツアー

 

ツアーの出発時間は朝9時と11時。

私たちは翌朝9時のツアーに申し込みました。

今夜はここにキャンプするわけですが、キャンプ場といってもグリルやピクニックテーブルがあるわけでもなく、海辺にバンを停めて車内泊するだけ。

 

それでひとり10ドルはちょっと高くない!?

 

とはいうものの、こんなすんごいへき地なのにソーラーシャワーがあったり、トイレは水を使わないコンポスト式(使用後におがくずを振りかける)で常にきれいに保たれているのはすごい。

このコンポストトイレ、いつか田舎に家を買ったら畑の外用トイレとして採用したいなあ。

 

そして、カフェ・レストランではwifiを使えるどころかコーヒー、紅茶が無料!とってもサービスがよろしいのです(まあ、それだけ支払ってるんだけどさ)

 

翌日までやることもないのでお茶を飲みながら友達と日本語で話していたら、カフェの従業員が英語で話しかけてきました。

 

ねえ、日本人?

 

パウラというその女性が育った町はトヨタかなんかの日系企業があって駐在さんがたくさん住んでいたそうで、そのためか日本に興味津々なパウラ。

メキシコに来たばっかりでスペイン語ができない私たちは、パウラに英語でいろいろ質問しちゃいました。

やっぱり言葉が通じるってほんと大事…。

スペイン語勉強しなきゃなぁ。

 

その夜。

 

キャンプ場は街からものすごく離れていて月も出ていなかったので天の川がくっきり見えてすっごくきれいでした~!星の撮影にもぴったり!

 

でも風に当てられて頭痛がひどかったので写真撮らずに就寝(写真への情熱が薄い)。チーン。

 

いよいよ念願のクジラウオッチングへ!!

 

翌日、薬のおかげで頭痛も治まり(バファリンの半分はやさしさでできてるらしい)空を見ると快晴!

 

絶好のクジラ日和!

 

ツアーの参加者は昨日会った夫婦と私たち4人、それにカップルがもう一組の8人+ガイド兼船頭さん。

 

さあ、ライフジャケットを付けていざボートへ!

 

・・・。

 

ボート、って、これ?

 

 

いや、もちろんクルーズ船みたいな大きいのを想像してたわけじゃないけどさぁ。

これ、ちょっと小さすぎない・・・?

 

いちまつの不安を胸に、みんなボートに乗り込みました。

 

ツアーの時間は約2時間半。クジラのいる沖に出るまで20分くらい猛スピードで飛ばします。

 

はじめ、ボートに乗ってはしゃいでいた息子も、10分もしたら寒いのと水しぶきがかかるのでテンションだだ下がり。「もう戻りたい」とか言い出す始末。

だからって戻れるわけがないので、とにかく息子のテンションを上げるのに必死な親。

 

そしたら、イルカの群れがやってきました!!

ナイスタイミング!!

 

興奮しすぎて全然いい写真とれなかった…。

 

遠くに見えていたイルカがボートにどんどん寄ってきて、隣について泳ぎ始めます。

ボートの周りをジャンプしながら泳ぐイルカに参加者はみんな大興奮!

 

もうこれだけで、来てよかった~!っていうくらいの感動なんだけど…

 

本日のメインはクジラです。

 

当のクジラは、というと、遠くの方で潮が上がるのがちらちら見えるくらいで全然近くで見ることができません。

 

今日はクジラの大接近の奇跡はおこらないのかな~。

 

と、みんなちょっと諦めモードになってきたとき・・・。

 

「バイエナ(クジラ)!ベイビー!!」

 

みんなでガイドさんが叫んだ方向を見ると、大きなクジラが潮を上げて顔を出し、小さなクジラが後を追っています。

 

ママクジラとベイビークジラを発見した私たちのボートは、二頭のクジラの方角へ。

 

クジラの親子はすぐに海に潜ってしまって、見失ったかな?と思ったら、ボートの真横からまたゆるりと巨大な姿を現しました。

 

手を伸ばせば触れる距離(というか前の夫婦は触っていた)を親子のクジラが泳いでいて、ボートの真下を通ったり真横を泳いだり。

 

こんなにフレンドリーでいいの!?

 

 

親子クジラは、私たちを警戒するどころかどんどん近くに寄ってきます。

なんだかママクジラが私たちにベイビーを紹介してるみたい。

 

しかし、興奮しながら写真を撮る私の頭の隅にあったのは…、

 

この船、転覆しないよね・・・?

 

なにしろ小さなボートが頼りない。だってクジラの方が絶対大きいし!ボートの下とか潜ってるし!

 

 

そんな心配をよそにクジラの親子はしばらく私たちのボートと一緒に泳いで、そのうち遠くの海へ消えていきました。

 

ボートに接近したクジラはこの親子だけじゃなくて他にも何頭か近くで泳いでいて、とても現実とは思えないくらいたくさんのクジラがまわりに集まってきて本当に感動しっぱなし。

 

虹が出てますw

遠くでこんなパフォーマンスを披露しているクジラも!

 

ツアーにカメラを持っていくときの注意

 

私は望遠付きの一眼レフを持って行きましたが、船が動いているときは結構水しぶきがかかるので、いいカメラを持っていくなら防水対策は絶対したほうが良いです!

 

防水カバーを持っていなかったので私はビニール袋でカバーしていました。

 

クジラはかなり間近まで来るので、携帯でも十分写真は撮れます。

 

でも、遠くの方でジャンプしてるクジラもいるので、撮影重視なら望遠があると便利ですね。

 

一生に一度の体験!絶対おすすめのクジラツアー!

 

2時間半のボートツアーは本当に本当に大感激の大満足でした!

 

こんなに近くで野生のクジラを見ることができるなんて一生の思い出になること間違いなしです。

 

好奇心旺盛でフレンドリーで、巨大な体のわりに愛らしい。

 

冬のバハに行くなら絶対にクジラに会いに行きましょう!!

 

ちなみに、エンセナダからオホデリエブレのクジラツアーの申し込みができるGuerrero Negroの町までは、ほんっとになにもありません。

 

小さな村のようなものはあっても、大きなガソリンスタンドやスーパーは皆無。

ガソリンタンクは常に満タンにしておいた方が良いですよ!

 

私たちのシェビーバンは、働くカーゴバンなのでタンクになんと30ガロン(120L)も入ります。

なので、まだ一度もガス欠になったことはありません。(燃費は悪いけど)

 

ガスと水はできるときに補給しましょうね!

 

 

 

それではまた!

 

 

 

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