アラスカからカナダのユーコンを通り、シアトルに寄ったりオレゴンに寄ったりしながらやっとのことでカリフォルニアに到着しました~!
本当ならそのまま11月中にはメキシコに入ってしまう予定だったんだけど、こんな時に限って2か月分くらいの大きな仕事が入ってしまった…。
できれば暑くなる前にメキシコに入りたい…。でもこの夏全然仕事してなかったから収入も欲しい…。
というわけで、急遽3か月間日本に帰って貯金を蓄えることに決定!
びゅーん Hello 北海道!

メキシコにはバハ半島から入ることに決めていた私たち。
日本に帰国後、友達と集まって飲んでいるときに旅のプランを話していたら、
「俺、バハカリフォルニアに行ってみたいと思ってたんだよね」
と、友達の1人が言います。
酔った勢いで「じゃあバンに乗せてあげるから来たら?」と誘ったら、ほんとに来ることに!
うちのバン、座席3人分しかないんだけど大丈夫かなぁ。
というわけで、1月末に日本からカリフォルニアに戻ってきた私たちはLAで友達を拾ってメキシコへ!!
ちなみに、北海道・-10度の世界から一晩でカリフォルニア・+18度の世界へ。温度差についていけない…。

メキシコバンライフに突入!陸路でバハカリフォルニアへ
バンライフを始めてもうすぐ3年。
アメリカ⇔カナダの国境越えは何度もしていたので慣れたものだけど、メキシコの国境越えはなんだか面倒くさそう。
バックパッカーなら簡単に入国できそうだけど、キャンパーって検査とか厳しいんじゃないの?
カナダの国境みたいにみんな車に乗ったまま国境越えできるの?
わかんないことがたくさん。そんな時は、助けて!グーグル先生!!
そしたら、バハカリフォルニアはアメリカ・カナダ人に人気があるせいか国境越えの情報がざっくざく出てきました。
私たちの体験談をこちらの記事にまとめているので、車で国境越えする人は参考にどうぞ。

先人の知恵を借りてしっかり予習をした私たちはいざ、メキシコへ!
うちのちびっこギャングもやる気満々

バハカリフォルニアってメキシコ?それともカリフォルニア?

バハ(Baja)はスペイン語で下の方(LOW)という意味。
そう、バハカリフォルニアは、アメリカ・カリフォルニアの下に位置しているメキシコの半島です。
北米に住む者にとってバハは冬のバケーション地として有名で、サーファーが愛する地。
太平洋側の波がなかなかすごい(サーフィンの知識ない人っぽい言い方w)らしく、何か月もバンライフしながら波を追いかける人も多いみたい。
メキシコとアメリカの国境付近は麻薬ギャングの抗争などがあり、、強盗なんかも多くてとても危ないと聞いていた私たちは、多くの人が利用していて比較的安全なティオワナの国境からメキシコ入りすることに決めていました。
ティオワナも、一昔前までは絶対に超えたくない危ない国境と言われていたのですが、今は観光客も増えていて事件も減っているそうです。
でもつい最近国境付近でロードトリップ中の家族が銃殺されたニュースを見たのでちょっとビビっていたので、できたら国境からさっさと遠ざかりたい…!
というわけで、ティオワナをそのまま通過して次の町、エンセナダまで直行!
呪われた町・エンセナダ
ティオワナの国境から車で約2時間のところに、バハノルテで2番目に大きな町、エンセナダがあります。
バハ半島がどれだけ栄えているのかちょっとわからなかったので、アメリカ側で食料やトイレットペーパー等、向こう1週間は暮らせるように買いだめをしてきていたんだけど、ティオワナからエンセナダまでの道のりにはけっこうたくさん大型のスーパーがあって全然そんな必要ありませんでした。
後日スーパーに行ってみたら、なんでもアメリカとほとんど変わらないものが手に入るし、食品は格段にアメリカより安い!
ガソリンスタンドもあまりないと聞いていたけど、バハノルテ(北)はPemexをはじめとするスタンドがたくさんありました。
メキシコ入りしたことでかなりテンションが上がっていたので、市内を走っているときに「MERCADO」(マーケット)のサインを見つけて早速寄ってみることに。
当然、メルカド「Mercado」=市場かと思ったのですが、ここは、Super mercado(スーパーマーケット)で、しかもイマイチな品揃え…。
肉が常温でモリモリ

がっかりしてビールと果物だけ買って出発しようと車を前進させたら…
ガリガリガリガリ!!!!!
えっ何の音!?
と思ったら、フロントガラスの上からガラスの破片が降ってきた!
なになになに!?
パニックになる車内。
車を戻して外に出てみたら、なんと、一番前のソーラーパネルが砕けてる…!
メキシコのスーパーでは、日中の強い日差しを避けるために駐車場の上にカバーを付けているところが結構あって、このスーパーもそうでした。
うちのバン、ミスターバーニカルは、ハイルーフを付けているのでかなり車高が高いのです。
それでも、車を入れるときにぶつからないことは確認したんだけど、ここは、真ん中に蛍光灯が付いたポールがありました。
駐車場を出るときに前に車がいなかったのでうっかり前進してしまい、電気とバンの屋根が接触!
電灯の金具が前方に取り付けてあるソーラーパネルを引っ掻いて割ってしまったというわけ。
メキシコ初日になんてこった!!
すぐにスーパーの従業員がやってきて英語の話せる人を連れて来てくれ、事情を説明したところ、
「それはそれは、ケガはなかったかい?」
って優しすぎ~!!!メキシコ人大好き~!!
幸い、ダメージは大したことなかったみたいで200ペソ(約10ドル)を支払って許してもらったんだけど…。
私たちの100ドルのソーラーパネルは再起不能…。

カリフォルニアで雨漏りの原因っぽかったソーラーを1枚外してきたとこだったので、残り2枚!これ足りるの!?
そのあとの私たちのテンションは当然だだ下がり。
口数も少なく、キャンプサイトへ。(あいのりの友達はさぞ気まずかっただろう)
ちょっと仕事をしなきゃいけなかったので、初日からwifi・シャワー付きというぜいたくなキャンプサイトにしたんだけど、思ったよりも景色が良くてなかなか素敵だったのでちょっと気分が持ち直しました。
単純だね、私たち。
もうね、済んでしまった事は仕方ないよね。ソーラーパネルはまた買えるし。
おいしい夜ご飯を食べて、ビールを飲んで、明日はきっといい日になるよ。…なるといいな。
海の間欠泉!ラ・ブファドラ(La Bufadora)
エンセナダの西、太平洋側にちょこんと突き出た小さな半島に、ラ・ブファドラという間欠泉があります。
間欠泉と言っても、イエローストーンのような地下熱で放射されるものではなく、海の波が岩の隙間に入り込んで水がそこから吹き上がるというもの。
キャンプ場からすぐのところにあったので行ってみることにしました。
海岸が見えてくると目立ち始める「La bufadora」のサイン。
なんか、思ったよりも人気のスポットなのかな?
そして、見えてきました土産物屋の列!おお~めっちゃ観光地だ!
駐車場はどこも50ペソ。私たちは左右に連なる土産物屋を車で通りすぎ、サイトに一番近い駐車場にバンを停めて見学。
朝方と夕方の満潮時が当然一番激しくしぶきが上がるんだけど、私たちは昼頃行ってかなり潮が引いていたのであんまり迫力がありませんでしたね。はい、残念。


ラブファドラは、そっか~。って感じだったので次へ。(満潮の時ならきっとすごいんだろうけど)
次、といっても次の目的地はバハ半島の中心あたりにあるクジラツアー。
そこまでの道のりは約800キロ!
毎日寒いしとにかく暖かさを求めて南へとひた走ります。
途中、無料のキャンプサイトに泊まったら人懐こい野良犬が4匹遊びに来ました。
その中の一番小さいワンコがとにかくもう可愛くて…!!!
普段は猫派な私ですが、この子はほんと引き取りたかった~。


ちなみに、このキャンプサイトでまた電気が使えなくなりました。。。
しかもBlazが回線をいじっていたらインバーターから煙が出てきた~!!!
メキシコに入ったばかりだというのに、トラブル続きでほんと嫌になるわ…。
Catavina Pinturas Rupestres
途中、1万年前に先住民によって描かれた壁画があるというので道路わきの小さなサインを見つけて寄ってみることにしました。
壁画は少し登ったところにありますが、道順がわかりやすくマークされているので簡単にたどり着けます。
めちゃくちゃメキシコっぽい大きな大きなサボテンがお出迎え。蛇もいるそうなので注意。

壁画はカラフルで洞窟の壁いっぱいに描かれていて、保存状態がすごくいい。


故障と寒さと長距離ドライブに耐えたバハノルテ

バハの北は、国立公園もあるし西に行けばカリフォルニア湾もあるので見どころはたくさんなのですが、とにかく寒かったので急ぎ足で駆け抜けました。
そして、エンセナダを過ぎるとほんとになんにもないんですよね。
はじめはメキシコらしいと興奮した大きなサボテンだらけの荒野も、5時間同じ景色が続くとさすがにゲンナリ。
さらに、ソーラーが壊れたり電気システムに異常があったり、この何にもない一本道を走っているときにエンジンが止まったりと、ハプニング続き。
かなり心が折れそうになりました。
こんな波乱万丈な幕開けとなったアメリカ大陸縦断の旅、さてどうなる!?
次は南バハカリフォルニア、スル(Sur)に入ります!