ミズーラから北に約50マイル、車で一時間ほどのところにある、
National Bison Range にバイソンを見に行ってきた。
バイソンは、ウシ科バイソン属に分類されるウシで、草食獣。大人のバイソンは600kgを超えるほど大きい。
17世紀に白人が移入してきてから、害獣として駆除されたり、その皮を目的に狩猟されたり、たんなる娯楽で乱獲されたり、当時のアメリカ政府のインディアン飢餓作戦で、衣食住をバイソンに依存していたネイティブアメリカンを白人が支配するためにたくさんのバイソンが無駄に殺されていったという。
人間というのはほんとに自分勝手でどうしようもない。
そんなふうに一時期は絶滅の危機にさらされた彼らは、その後、国立公園などで保護されるようになった。
ここ、National Bison Rangeは、バイソンの保護を目的に1908年に設立され、現在約400頭のバイソンがのんびり暮らしている。
入場料は$5
私たちはアメリカ横断中にイエローストーンなどの国立公園にいろいろ行く予定なので、$80のパスを購入。
その名も、America the Beautiful passes
すげー名前だな。
このパスがあれば、一年間、国立公園や野生動物保護区などが無料で利用できるのでロードトリップするなら絶対にお得!
ただ、州立公園は含まれません。
サインがかっこいいビジターセンターでレンジャーから保護区の説明を受け、いざ出発!
ビジターセンターの駐車場にあるこれ、いったい何でしょう?
息子と比較するとすんごい大きい。
これは、鹿やエルクの角!毎年生え変わる角を集めてディスプレイしているのだ。すごーい!
後部席からじゃ何も見えないので、息子を助手席へ移動。
いくら20キロくらいの遅さで走っててもさすがにこれは危ないので、後からカーシートを取り付けたけど。
早速バイソンいたー!! 目がつぶらで意外とかわいい。
バイソン以外にもいろんな動物がいるこの区域。目が離せません。
クマ発見!
あまり珍しくはないけど、鹿。かわいい。。。
レイヨウ(Antelope) もたくさんいた。
鹿は茂みの中に、レイヨウは原っぱにいることが多い。
楽しい。楽しすぎる!!!
その他に、エルクとかコヨーテもいるらしい。私たちは見れなかったけど。
しかし、野生動物もさることながら、その景色も素晴らしい!
景色と動物にに目を奪われて、タイヤが落ちたりしないか終始ハラハラ。なんせ結構道幅が狭いので。
のろのろ走ってたら、車のすぐそばにバイソンが来た。
たぶん、慣れているんだろうね。
岩にすりすりして体を掻いてる。毛の生え変わりなのかな。
というか、進めないって。
そんなことお構いなしのマイペースなバイソンさん。
Do not enter のサインも、もちろんお構いなしのバイソンさん達。
助手席の息子は、動物が見えないときはつまらなそうだった。
でも父と息子、前の席で楽しそう。母さんは後部席で一人さびしく写真を撮りまくる。
レンジャー曰く、今年はマダニが多いらしい。
マダニに噛まれて感染すると病気になったり悪くすると死ぬ可能性もあるそう。(((゚Д゚))) こわっ
それと、茂みの中にラトルスネークという毒蛇がいたりするので草むらにはなるべく入らないように気を付けましょう。
このバイソンウォッチング、一周19Miles(約30km)で、ゆっくり進むので2時間くらいかかる。
私たちは平日にBlazの仕事が終わった後で来たので、夕方4時からのスタートと遅かったんだけど、
朝は6:30(時期によって変動あり)から開いているみたいなので、朝早く行った方が野生動物がもっと活動しているかも。
ここ、ほんとお勧め。ミズーラからも近いし、なにより、車で回れるのがいい!←どんだけ運動不足よ。
帰りに列車が通ったのでパチリ。が、私は鉄子ではありません。
バイソンを見た後は、ちょっと寄り道してブッダを拝みに行ってきた。
バイソン保護区からミズーラに戻る途中、フリーウェイからそう遠くないところにあるこの寺院(なのか?)
チベットの古の文化を守り、どんな信仰を持つ人でも心の平和を保てるようにと願いを込めてブッダ像を建てたらしい。
暑い日はスプリンクラーシャワーに限るわ~。
夕方に行ったらなんか神々しいことになってた。
バイソン見に行くついでに寄ったけど、わざわざこれを見にミズーラから来なくてもいいかな、という感じ。
大変もう息子の寝る時間過ぎてる!!という事で、ミズーラに急いで帰りましたとさ。