【カナダ】子連れにお勧め!カナディアンロッキーのハイキングコース!

夏のカナダといえば?

そうです!大自然のカナディアンロッキー!

ロッキーマウンテンは、北はカナダ、南はアメリカのニューメキシコ州にまで伸びる北アメリカで1番、さらには世界で2番目に大きな山脈です。

その長さはなんと約3000マイル(4828キロ)!!

日本列島が約3000キロといわれているので、日本が余裕でスッポリはまってしまう長さですね。

その中でも特に人気なのがカナディアンロッキーではないでしょうか。

カナディアンロッキーはカナダの西、ブリティッシュコロンビア州とアルバータ州にまたがる山脈で、主に3つの国立公園 – バンフ国立公園・ジャスパー国立公園・ヨーホー国立公園 – で構成されています。

アメリカ人はもちろん、中国や日本のアジア圏・ヨーロッパのからの人々にも人気の観光地で毎年夏には多くの人がこの広大な自然の美しさを見るためにロッキー山脈に訪れているんです。

公園内には見どころを繋ぐシャトルバスも充実しているので、子連れ旅行の初心者さんでも比較的簡単に楽しむことができるのも大きな魅力だと思います。

そんなロッキー山脈に来たからには、ハイキングをしないわけにはいきません!

というわけで今回は、私たち家族が3歳児を連れて実際に歩いてみたカナディアンロッキーのハイキングコースをご紹介したいと思います。

読みたいところからどうぞ!

ロッキー山脈の魅力をたっぷり楽しめる子連れ向きハイキングコース

カナディアンロッキーには数えきれないほどのハイキングトレイルがありますが、山脈がウリなだけに上級者向けのコースが多い!!

もちろん、長いハイキングの先には想像を上回る美しさの絶景が待っていることでしょう。SNSでも美しい湖を山の頂上から眺めているきれいな写真がたくさん出てきます。

あ~素敵♡こんな景色見てみたい!

しかし…しかし…私たちは子連れ!

3歳児ができるハイキングなどたかが知れています。というか、100メートル先のコンビニに行くのさえ嫌がることだってあるんです。

そんな子供を連れて、ロッキー山脈をハイキングなんて、無謀…?

いいえ、そんなことはありません!

カナディアンロッキーには、子連れにも優しいハイキングコースが結構あるんですよ!

バンフ国立公園の子連れにお勧めなハイキングコース

バンフは、アルバータの主要都市カルガリーからのアクセスが良く、見どころやアトラクションが満載でカナディアンロッキーの入り口ともいえる町です。

バンフの町からはバスツアーやシャトルバスが出ているのでパーク内の各見どころを回ることができてとても便利。

自由にパークをまわりたい!という人はここでレンタカーを借りちゃいましょう。

レイクルイーズ (the Lake Louise)

ここはもう、定番中の定番!ロッキー山脈に行ってこの湖を訪れない人はいないでしょう。

カナディアンロッキーでググると一番に出てくるのがここの写真じゃないでしょうか。

晴れた日は水の色が乳白色のエメラルドグリーンに見えて、さらに湖の後ろには氷河。

ああ、なんて美しい・・・。

ツアーだと、湖をビューポイントから眺めて終わりということが多いと思いますが、もし個人で来ているなら湖畔をのんびりと歩いてみるのがおすすめです。

一周およそ2キロほどで高低差もほとんどないので、子供と一緒でもとても歩きやすいコースになっています。

今回私たちが訪れた日はあいにくの雨。

レイクルイーズは曇っていたり雨が降っているとただの乳白色になってしまい、あのエメラルドグリーンを見ることができません。

これは…うっかり日本の名湯と間違って入ってしまいそうになる色ですね。

レイクルイーズの水は、氷河が溶け出したものなので夏でもその水温はとても低いです。まちがっても泳がないように。

これはこれでミステリアスできれいなんですが、やっぱり晴れてほしいものです。

ホテルではWifiもつながるしカフェもあるので、ちょっと休憩するにも便利ですよ。(もちろん雨宿りにも)

お勧めの時間帯は早朝(9時くらいまで)か夕方5~6時以降。

ツアー客がいないのでゆっくりと湖を満喫することができます。

レンタカーなど自分で車を運転してくる場合注意したいのが駐車場。

大人気のレイクルイーズの駐車場は常にいっぱいです。

日中は止めれないことがほとんどなので、少し離れた広い駐車場に車を止めてシャトルを利用するのがおすすめ。

シャトルは4ドルの料金がかかりますが、スクールバスなので車好きなお子さんならこれだけで喜びそうです(うちの息子はニヤニヤして乗っていました)

レイクモレーン (Moraine Lake)

レイクルイーズに続いて有名なのがここ、レイクモレーン。

レイクルイーズよりも鮮やかな水の色で、岩山に続く階段を上って上から湖の全貌を望むことができるし、湖畔のロッジから続く1.5キロほどのハイキングコースは、平たんで子供からお年寄りまで楽しめるようになっています。

ここの駐車場も狭いですが、湖を見てすぐ次の場所に行ってしまう人が多いのでわりと回転が速いようです。

私たちは駐車場が埋まってしまうのが心配で朝9時に行ったら、結構空きがあって拍子抜けしましたよ。

ここもレイクルイーズからシャトルバスが通っていて、早朝6時から乗ることができます。

シャトルの詳細はこちら

ジョンストンキャニオン (Johnston Canyon)

ジョンストンキャニオンは、バンフとレイクルイーズを繋ぐRoam transitのシャトルバスが通っているし、ツアーにも組み込まれているようでとても混んでいます。

私たちが出発したのは10時ころでしたがもうたくさんの人が来ていました。

トレイルも狭いので、あんまり人が多いと列になって歩くことに…。

人込みが嫌いなら、ツアーバスが到着する前の朝の早い時間(8~9時ころ)からスタートすることをお勧めします。

このハイキングの見どころはロウワーフォールズとアッパーフォールズ。

渓谷を抜けて目的地の滝を目指すのが楽しくてとても人気のあるコースです。

高所恐怖症の人にはちょっと厳しいかもしれないですね。

ロウワーフォールズまでは片道約1キロほどで子連れでも気持ちよく歩くことができます。ツアーで来ている人はここで引き返すことが多いようです。

アッパーフォールズはさらに奥、トレイルヘッドから片道約2.6キロの道のりになります。

往復5キロ以上になってしまうので子連れだとちょっと長いかもしれませんが、アッパーフォールズも素敵でした。

ビューポイントでは次々待っている人がいるので滝をゆっくりと眺める時間があんまりなかったのが残念。

ビューポイントよりもさらに上に登っていくと、滝を上から見ることができてまた違う景色が楽しめます。(というか上から見たほうが迫力があった)

わたし、ここで写真を撮ろうと慌てていて、メインのズームレンズを落として壊してしまいました…。ガビーン。

ここの後のカナディアンロッキーは、単焦点とワイドで頑張ることにします…。

私たちはせっかくここまで来たんだからとアッパーフォールズまで行きましたが、やっぱり息子は最後バテバテ。帰りは雨も降ったし。

アッパーまで行くかどうかは自分のお子さんの体力と相談したほうがよさそうです。

コンソレーションレイク (Consolation Lakes)

コンソレーションレイクに行くには、レイクモレーンのビューポイントに続く岩山を上る途中、熊注意のサインが出ているトレイルヘッドからハイキングをスタートします。

熊が出る時期には4人以上でハイキングすることを推奨されるのですが(熊注意の看板に書いてある)、その日は特に熊アクティビティーが盛んではなかったらしく親子3人でハイキングに挑みました

このコースは往復6キロ。

子供がまだ小さいとちょっと厳しいかもしれませんが、平たんな道のりでさほど難しいハイキングではありません。

トレイルに入ってすぐ水が流れる岩場があったり、コースの最後には湖の全貌を見るために大きな岩を登る必要があるので、小学生くらいのお子さんにはちょうどいいと思います。

頑張って岩山を登った先には、絶景が待っていますよ!

3歳の息子に往復6キロはさすがに無理かな。と思いつつ強行したハイキングでしたが、モチベーションをあげるテクを駆使して最後まで自力で歩くことができました。

個人的に、ロッキーの1週間でこのハイキングが一番楽しかったです。

ヨーホー国立公園の子連れにお勧めハイキングコース

ヨーホー国立公園は、バンフ国立公園のお隣に位置しており、最寄りの町はゴールデン(Golden)

グレーシア国立公園に行くならこの町を拠点にしてロッキーをまわるといいと思います。

エメラルドレイク (Emerald Lake)

ヨーホー国立公園内にあるエメラルドレイクはパークの中にある61個の湖や池のうちで一番大きな湖です。

水の色はその名の通り、エメラルドグリーン!

現在の写真編集のテクノロジーの進化により、写真を見て現地に行ったら景色が全然違ってがっかりしたという話はよく聞きますが、ここは絶対そんなことありません!

編集なしの自然の色がこのエメラルドグリーンなんです!

ちょっと信じられないような色ですよね。

湖の周りをぐるりと1周する5キロ弱のハイキングトレイルは、思ったよりも人が少なく高低差もないので歩きやすいです。

でも5キロは長いなぁ。子連れだしほかのところも回りたいし…。

そんなときは湖に向かって左側のトレイル(湖を時計回りにまわる方)を選んでください!

ピクニックテーブルがある場所から水辺にも行けるし、右半分のトレイルは湖があまり見えなくなってしまうので、左側をちょっと歩いて満足したら来た道を引き返しましょう。

また、ここではカヌーを借りることもできます。

お値段は1時間70ドルと結構お高いですが、カヌーで沖へ出てエメラルドレイクを別の角度から楽しむことができます。時間と予算に余裕があるならぜひ!

タカカウ滝 (Takakkaw Falls)

エメラルドレイクからレイクルイーズに向かう途中に寄ることのできる(といっても結構な寄り道だけど)タカカウ滝は、高さ373メートルとカナダで2番目の高さを誇る滝です。

滝までの道のりは、ウネウネと曲がりくねった道で急なので運転には注意が必要。

駐車場からも滝が見えますが、川の上流に向かって進むと小さな橋があり、そこからさらに歩いていくとタカカウ滝のふもとまで行くことができます。

滝の周りはとにかくすごい水しぶき!

柵などもなく自己責任で滝を見物できますが、水しぶきで濡れた岩は滑りやすいのでくれぐれも落ちないように注意してくださいね!

道は水たまりがあったり泥だらけだったりして滑りやすく、茂みのなかは子供が入り込むと見えづらくなるので小さなお子さんから目を離さないようにしましょう。

ワプタ滝 (Wapta Falls)

エメラルドレイクより西にあるワプタ滝に行くハイキングトレイルは、往復約5キロほど。

小さなお子さんにはちょっと長いコースですが、高低差があまりないので歩きやすいです。

私たちはロッキー山脈にヨーホー側から入ったので、実はこの滝が最初のハイキングでした。

5キロ歩くのは無理かもな、と思いつつ、途中で息子がバテたらおんぶして帰ってこようと決意して行ってみることに。

案の定、1キロも歩かないうちに「つかれた~!抱っこ~!」

しかしまだ道のりは長い。なんとかなだめすかし、滝に到着!

ワプタ滝が見えるところまでは歩きやすいのですが、そこから滝がもっとよく見えるところまで下りる道は結構急で、お子さんがまだ小さい場合は手助けが必要になると思います。

私たちは滝のふもとまでは下りず、途中の景色がいいところでご褒美のクッキーを食べて戻りましたが、元気があるなら下まで降りたほうが滝の全貌が見えますよ。

この滝、観光客がほかのところよりも断然に少なくてのんびり歩くことができるので、ちょっと長いですがほんとにお勧めです。

結局、息子は頑張って5キロの道のりを歩き切りました!ロッキーマジック!

ジャスパー国立公園の子連れにお勧めハイキングコース

ジャスパー国立公園は、バンフ国立公園の北に位置する氷河や山脈がとても美しい公園です。

バンフと比べると公共交通機関が少ないので、ジャスパーをまわるならツアーを利用するかレンタカーを借りる必要がありますが、カナダならではの素晴らしい景色を見ることができるので絶対にお勧め!

ハイキングコースも豊富で観光客もバンフに比べると少ないので、上級者向けの登山を楽しむ人が多いようですね。

ペイトレイク (Peyto Lake)

ペイトレイクは、レイクルイーズから北に40キロのところにある氷河が解けた水が溜まってできた宝石のように美しい湖です。

その色は、なんというか、アクリル絵の具の濃いエメラルドグリーン。

上の駐車場と下の駐車場があり、上の駐車場からのほうが湖までのアクセスが良いようです。

私たちの停めた下の駐車場からは急な坂道を30分ほど歩くと湖のビューポイントに出ました。

ジャスパーに向かうツアーバスは必ずと言っていいほどここに止まるので、ビューポイントは人でいっぱい。ゆっくりと景色を楽しみたいのなら早朝か夕方遅くに行くといいでしょう。

私たちは、パークを出る時間(4時)が迫っていたので人波をかき分けて湖を見てすぐにバンに戻りましたが、ほんとキレイで止まってよかった。でももっとゆっくり見たかったなあ~!

上の方はわかりませんが、下の駐車場はデコボコでとても運転しにくかったです。でも2019年に駐車場を直す工事が始まるとのことで、2020年以降はきれいになっていることでしょう。

そしたらまた行きたいな。

マリーン渓谷 (Maligne Canyon)

6個の橋を渡るハイキングトレイルがあるマリーン渓谷。

片道4キロ弱のハイキングであまり子連れ向けとは言えませんが、渓谷を流れる水が間近に見れてとても迫力があります。私たちは1番目の橋から4番目くらいまで行って戻ってきました。

雨模様だったのでトレイルに水たまりがあったりしてちょっとした冒険気分。

どうやら6番目の橋から上流に向かって歩くこともできるようで、体力に自信があるならそちらもお勧めです。

サンワプタ滝 (Sunwapta Falls)

駐車場からあるいてすぐに見ることができるサンワプタ滝。実はロウワーフォールズもあるんです。

往復2キロ程度の平たんな道のりなのでお散歩気分でのんびり歩くことができます。

しかも、ロウワーフォールズは水量も多くて滝の水が流れ落ちるのを見ていると吸い込まれてしまいそう。

滝周辺は柵があって落ちないようになっていますが、その先は柵のないところもあるのでお子さんからは目を離さないようにしましょう。

トレイルはロウワーフォールズの後も続いていてさらにいくつかの小さな滝があります。時間があったらぜひ少し先まで足を延ばしてみてください。

アサバスカ滝 (Athabasca falls)

ここ、駐車場からすぐのところに滝があるのでハイキングとは呼べませんが、ゴウゴウと流れる滝が間近に見ることができてなかなか見ごたえがあります。

水の勢いで侵食された岩もなんかかっこいい!

エディス キャベル メドウズ (Edith Cavell Meadows)

エディス キャベル メドウズのハイキングは、エンジェル氷河を間近で見ることができるというのでさぞ人気があるんだろうと思って行ったら、駐車場は閑散としていました。

結構遠いしツアーバスもここまでは来ないのでしょうかね。

しかしここまでの道のりもかなりの絶景で、人も少ないし個人的にはこのハイキング、かなりお勧めです。

トレイルヘッドから8.5キロの氷河までいけるコースはまあ無理なので、真正面から氷河を見ることのできる往復約2キロのトレイルに挑戦!

小さな橋を渡ったり遠くの雪をかぶった山脈を眺めたりと心が洗われるようです。

間近でみたエンジェル氷河は青のきれいな氷がその蓄積された年月を物語っていました。

ちなみに、カナディアンロッキー、というか標高の高い岩のあるところに行くと私たちが必ず探すのが、「ピカ」と呼ばれる小動物。

パンフレットで見るたびに一度お目にかかりたいと願っているのですが、かなりの小心者らしく人の気配があると絶対出てきてくれないそうです。ああ、ピカ見たいなぁ。

終わりに

実はわたし、ロッキーは今回3回目。

はじめはワーホリでカナダに住んでいた時に1人でツアーに参加し、

2回目は妊娠中に友達夫婦と車でぐるっとまわり、

今回は3歳児を連れて家族でバンライフ!キャンプしながら大自然を満喫しました。

カナディアンロッキーは、ほんとに美しすぎて(そして広すぎて)何回訪れても飽きません!

息子がおなかの中にいたときにロッキーマウンテンを訪れて、こんなきれいな景色を生まれてきた子供にも見せてやりたいなあ。と思っていたのですが、4年の月日を経てそれが実現して本当にうれしいです。

しかし、夏のロッキーは蚊がものすごく多い。

虫よけスプレーと日焼け止めは忘れないようにしましょうね!

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