ついにキューバにたどり着いた私たち放浪家族。
でも、出発前から問題ばっかりでもう疲れちゃったわ~。(自業自得だ)
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かといって、せっかくキューバに来たんだからぐーたらしてはいられない!街に出なければ!
いざ、ハバナ旧市街へ!
廃墟が歴史と共存するハバナ旧市街
ハバナの街は、はっきり言って、臭くて汚い。
ゴミがそこら中に落ちてるし、とにかく犬の糞がすごくて道路に視線を落としていなかったらまず踏むこと間違いなし。
燃費の悪い古い車が排気ガスを吐き出していて空気もものすごく悪い。
特に子連れだと、子供が犬のう〇こを踏んずけるんじゃないかといつもハラハラ。(ええ、うちの息子も踏みましたよ)
でも、顔を上げてみればスペイン統治時代の美しい建物がそびえたち、かっこいいクラシックカーが走り回り、陽気なクバーナがニコニコこちらに笑顔を向けてくる。
朝早くから開いている地元のカフェではキューバンコーヒー片手に知り合い同士で会話に花が咲いている。
汚いのに、臭いのに、活気に溢れたハバナの街に私たちはたちまちトリコになってしまった。

ハバナ旧市街の見どころ
そんなハバナには見どころがたくさん。
旧市街はそんなに広くないので、1日でさくっとミュージアムなどの名所をまわって後は街をブラブラするのがおすすめ。
色とりどりのステキな建物ばかりでハバナは街歩きが本当に楽しい!!
フエルサ要塞 (Castillo de la Real Fuerza)
まず私たちがむかったところはここ、フエルサ要塞。
スペイン統治時代にハバナを守るために建てられた要塞のひとつで、他にモロ要塞、プンタ要塞、カバーニャ要塞がある。
もともと木造だったのが海賊に襲撃されて燃えてしまったので、珊瑚の石を使って建て直したらしく岩の表面を見てみると化石となった珊瑚の模様が見て取れるのが面白い。
しかし、展示品の説明がスペイン語で全くわからん。
2階に行ってみると、息子が船の模型を見て喜んでいるのを見てガードのおばちゃんが張り切ってついてきた。
そして展示の船の模型なんかを説明してくれたんだけどこれまたスペイン語なのでわかんなかったわ。
さらに息子のために、その日開放していなかった別の部屋の鍵を開けてくれていろいろ説明してくれるというVIP待遇。
こりゃきっと後でチップ要求されるなあ~。
と思ったら、あっさりバイバーイって去って行った。おばちゃん、疑ってごめんね・・・。
しかしキューバの人は子供好きだよね。
サン・クリストバル大聖堂(La Catedral de la Virgen María de la Concepción Inmaculada de La Habana)
フエルサ要塞にほど近いハバナ大聖堂と呼ばれるこの教会。
キューバ国内にある11の大聖堂のうちのひとつで17世紀に建てられたもの。
重厚な石造りの建物にはフエルサ要塞と同じく珊瑚の石が使用されている。
この周辺にハトおばさんがいて、ハトの餌やりをさせてくれた。息子大喜び。
ビエハ広場(Plaza Vieja)
旧市街をブラブラ歩いていると、なぜか必ずこの周辺に舞い戻ってしまう不思議な広場。
おしゃれなレストランやお土産物屋さんが集中しているのもこのエリアで、キューバの名産ラムで作るカクテルのモヒートやダイキリを飲みながらライブミュージックを楽しめる。
息子が走り回りたかったので、私たちは揚げたてのチュロスやジェラートを買ってきて歩道に腰を下ろして休憩することに。
この広場の角にある1番背の高い建物の屋上には、カメラオブスキュラ(Cámara Oscura)がある。
簡単なピンホールカメラの原理で、この塔に設置されたレンズを通して塔の暗室の中に映し出されたハバナ旧市街の映像を見ることができるのだ。
ビルの1階からエレベーターにのってビルの屋上へ。
そこに受付があるので2CUCの入場料を払うと、次の上映時間に入れてもらえる
案内のお姉さんはスペイン語と英語でユーモアたっぷりに解説をしてくれて、なかなか面白かった。
この白い盤とレンズの位置を変えることでズームしたりピントを合わせたりすることができて、遠くのビルで洗濯物を干す人とか結構はっきりと映っているのがわかる。
しかもリアルタイムで動いているから、原理はわかっていてもとっても不思議。
ちなみに、このようなカメラは世界にたった74個しかなくて南米にはこれひとつだけ!
キューバに行ったら是非見に行ってほしい!
ビルの上からの眺めもまた最高。
そんなに長くないので子供連れでも大丈夫だった。
カピトリオ(El Capitolio)
うろうろしていたら、カピトリオに着いてしまった。
アメリカ合衆国議会議事堂のビルに似ていると言われているけど、レプリカではないらしい(DCのものより縦横高さが1メートル長いんだとか)
残念ながらドームの部分は工事中。
カピトリオ周辺も、レストランや服屋さんが並んでいてけっこう賑わっている。
近くにチャイナタウンがあるというので行ってみたら、門だけ・・・。
周辺にちょっと漢字のサインとかがあったけどそれだけ。
街を歩いているとそこらじゅうにいる大道芸人。
結構レベル高いぞ。
写真を一緒に撮って観光客からチップをもらうタイプの商売も結構多い。
キューバでは道路の石畳を並べるのも全部手作業。
さすがの職人技。
自転車をこぐ力を使って包丁の刃を研いでいる人まで。
馬車で観光もなかなか楽しそう。
キューバは、観光の中心部でもこんな廃墟と化した建物がたくさんある。
木がはえちゃってますよー。
サン・ホセ民芸品市場 (Centro Cultural Antiguos Almacenes San José)
キューバでアートが買いたかったらここ!
地元アーティストの作品がたくさんあって、大小さまざまなサイズの自分の好みのアートを購入することができる。
民芸品みたいなおみやげ物もいっぱいあるので滞在の最終日に来るのがお勧め。
ただ、広いわりに売ってるものはみんなおんなじなんだよね。
マレコン通り(Malecón de La Habana)
海沿いをずーっと歩けるようになっているマレコン通り。
恋人たちが手を取り合って歩いていたり、おじさんが釣りをしていたりと、ギラギラ照り付ける太陽の下でみんなのんびりと過ごしていた。
宿泊先がここから近かったので私たちもちょっと歩いてみることに。
ここからモロ要塞(Castillo De Los Tres Reyes Del Morro)が一望できる。
カジェホン・デ・ハメル(Callejon de Hamel)
カジェホン・デ・ハメルは、ハバナ旧市街からは少し離れたところにあるアフロキューバン・カルチャー(西アフリカ起源の黒人文化)をアートで表現しているエリア。
地元アーティストのサルバドール・ゴンサレス・エスカローナという人が始めたらしく、この2ブロックのあいだにはユニークなオブジェが立ち並んでいる。
でもさすが有名どころとあって、歩いていると必ず客引きに話しかけられてちょっと鬱陶しい。
ちょっと会話を楽しんで、今は買えないからまたね~。と言って逃れる。
キューバンアーティストの作品を買うこともできるし、レストランもあるので時間があるならここまで足を延ばしてみてほしい。
日曜日はコンゴの音楽に合わせてルンバを踊る人たちもいるんだとか。
私たちが行った時はもう遅かったのか音楽はやっていなかったけど。
中心地からはちょっと遠いけど、Iglesia Del Sagrado Corazon de Jesusも装飾とステンドグラスがすごくきれいでおすすめ。
キューバでは、おっさんが昼間っからその辺でブラブラしているのをよく見かける。
配給受けてるから仕事してないのかな・・・?
そしてこれまたよく見る革命の時を思わせる壁画
キューバ中でチェの壁画を見かけるところをみると、国民にいまだに尊敬されているのがわかる。
そしてそして、キューバと言えば、
クラシックカー!
どこを見てもクラシックカーが走っております!かっこいい~!絵になる~!
ハバナにはスーパーマーケットが結構あるけど、肉や野菜や果物はこんなメルカドで買うのが普通。
こういうマーケット大好き。
パイナップルが60セントとかめちゃくちゃ安い。
タバコ吸いながら肉切ってるのとか、日本やアメリカではありえない光景・・・。
移動しながら売っている人もたくさんいるけど、値段が書いていないので外国人が買おうとするとまずぼったくられる。
古き良き時代のまま、肉は肉屋、卵は卵屋、餅は餅屋(餅は売ってない)なのが楽しい。
ラムはもちろんラム屋で買う事ができて容器を持っていけば量り売りしてくれるのだ。
キューバは犬がほんとに多い。そして犬の糞も。
そして猫もそこら中にいる。
子猫が可愛すぎ・・・。
アーティストが多いからか、壁のペインティングを町中で結構見かける。
ハバナ旧市街の中心を歩いていたら、写真展をやっていたので覗いてみた。
そしたら、英語で話しかけてきたのが彼女。
この写真展を主催したフォトグラファーの1人だという。
写真展のテーマは、キューバではちょっと問題になっているWifi.
キューバはまだインターネットが個人で使えないので、みんなネットカードを買ってWifiのある所(たいてい公園)に行ってインターネットに接続している。
そんな状況を問題視した彼らが、国民の関心をもっと集めようと写真展を開催することにしたんだって。
写真は、灼熱の太陽の下で携帯をいじっている若者や公園でパソコンを使っている人たちが被写体になっていた。
確かに、Wifi使うためにわざわざ公園まで行くのって面倒だよなー。
しかも接続もあんまりよくないし。
ザ・キューバンといった感じのおじいちゃん。はまりすぎですよ。
キューバの人はほんとに子供が大好き!
街を歩いていたら、みんな息子に向かって「オラ~!」と話しかけてくれる。
そのまま立ち話に突入することもしばしば。しかしスペイン語で何言ってるのかわからんのでとりあえず笑っておく。
街中で子供の手をつながずに歩いていたらキューバのおばちゃんに怒られるので気を付けましょう。
ダンスの発表会でもあるのか、女の子たちが外で練習中。
こんなタンクも人が運ぶ。坂じゃなくてよかったなあ。
なぜかわからないけど、キューバの警察とかナースは高確率で編みタイツ!
国を挙げて制服に決められているんだろうか・・・?まさかカストロの趣味?
キューバにある面白そうなミュージアムはほとんどの説明がスペイン語で、スペイン語のできない私たちは今回あまり行かなかった。(息子もすぐ飽きちゃうし)
これからの中南米に向けてスペイン語を勉強しなきゃなー。
急速に観光地化が進むキューバは、今のうちに行っとけ!
海がきれいで観光資源の多いキューバには、世界中からたくさんの観光客が訪れるようになった。
ハバナ旧市街には観光客向けのたくさんのホテルやレストランが立ち並び、海岸沿いにはリゾートホテルがどんどん建設されている。
ビーチではキューバンが30円くらいで買うようなピザが300円で売らていて、観光客向けタクシーの運転手はキューバの一般人が1か月かけて稼ぐ給料を1日で稼ぐらしい。
そのせいか、年々キューバ人はお金に貪欲になっているという人もいる。
アメリカとの関係が良くなって外資が入ってくれば、おそらくキューバの魅力である今のような古めかしい風景は見ることができなくなってしまうだろう。
外国の影響でキューバンの素朴な優しさが損なわれないことを願うばかりだ。
キューバ、今すぐに行ったほうがいい。絶対。

