ついにキューバにたどり着いた私たち放浪家族。
でも、出発前から問題ばっかりでもう疲れちゃったわ~。(自業自得だ)
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かといって、せっかくキューバに来たんだからぐーたらしてはいられない!ハバナの街へVAMOS!
キューバってどんな国?

キューバはカリブ海にある島のひとつで、正式名称は「キューバ共和国」”Republic of Cuba” といい、キューバ共産党が一党独裁体制をつらぬく社会主義共和制国家です。
社会主義国って?
憲法・国家理念・国家原則などの中に社会主義的な考え方を記載する共和国のこと。
現在では、社会主義国を自称する国は中国・北朝鮮・ベトナム・ラオス・キューバの5か国
(Wikiより抜粋)
キューバはどこにあるの?
位置としては、アメリカのフロリダ半島の下、メキシコのユカタン半島の東側にあります。
日本からは飛行機を乗り継いで20時間から30時間の距離。
日本からはメキシコやアメリカ、カナダを経由するルートが主流です。
アメリカ経由の場合ESTA(電子渡航認証システム)が必要なので注意しましょう。
キューバの言語は?英語は通じる?
公用語はスペイン語で、ハバナの観光地やホテルであれば英語が通じることも。
しかし、地元の人とのコミュニケーションはスペイン語と思っていた方がよいでしょう。
キューバの通貨が二種類あるってホント?
知ってましたか?キューバは二重通貨制で、使用されている通貨は二種類あるんです。
外国人が外貨から両替できる「兌換ペソ」(CUC)と、「人民ペソ」(CUP)と呼ばれるキューバ人が使う通貨です。
1CUC(外人ペソ)はCUP(キューバ人ペソ)に換算すると24ペソとなります。
ちなみに、日本円にするとCUC=約100円です。
小さなフードスタンド等では、値段をキューバ人用のCUP表記しているところが多くて、CUC(外人ペソ)で払うとCUP(キューバ人ペソ)でおつりが来ることも。
外国人は人民ペソを使うことはできないの?
いいえ、お店でおつりとしてもらったり、銀行に兌換ペソ(CUC)を持って行くと両替してくれますよ!
安いストリートフードとかはCUPでしか払えないところもあるので、持っておくと便利。
廃墟が歴史と共存するハバナ旧市街

ハバナの街は、はっきり言って、臭くて汚いです。
ゴミがそこら中に落ちてるし、とにかく犬の糞がすごくて道路に視線を落としていなかったらまず踏むこと間違いなし。
特に子連れだと、子供が犬のう〇こを踏んずけるんじゃないかといつもハラハラ。(ええ、うちの息子も踏みましたよ)
燃費の悪い古い車が排気ガスを吐き出していて空気もものすごく悪いし。
でも、顔を上げてみればスペイン統治時代の美しい建物がそびえたち、かっこいいクラシックカーが走り回り、陽気なクバーナがニコニコこちらに笑顔を向けてくる。
朝早くから開いている地元のカフェではキューバンコーヒー片手に知り合い同士で会話に花が咲いている。
汚いのに、臭いのに、活気に溢れたハバナの街に私たちはたちまちトリコになってしまいました。

ハバナ旧市街の見どころ

そんなハバナには見どころがたくさん!
旧市街はそんなに広くないので、1日でさくっとミュージアムなどの名所をまわって後は街を気ままにブラブラするのがおすすめですよ。
色とりどりのステキな建物ばかりでハバナは街歩きが本当に楽しい!!

フエルサ要塞 (Castillo de la Real Fuerza)

まず私たちがむかったところはここ、フエルサ要塞。
スペイン統治時代にハバナを守るために建てられた要塞のひとつで、他にモロ要塞、プンタ要塞、カバーニャ要塞がある。
もともと木造だったのが海賊に襲撃されて燃えてしまったので、珊瑚の石を使って建て直したらしく岩の表面を見てみると化石となった珊瑚の模様が見て取れるのが面白い。

しかし、展示品の説明がスペイン語で全くわからん…。
2階に行ってみると、息子が船の模型を見て喜んでいるのを見て、ガードのおばちゃんが展示の船の模型なんかの説明してくれたんだけどこれまたスペイン語なのでわからーん。
さらに息子のために、その日開放していなかった別の部屋の鍵を開けてくれていろいろ説明してくれるというVIP待遇。
こりゃきっと後でチップ要求されちゃうかしら。
と思ったら、あっさりバイバーイって去って行った。おばちゃん、疑ってごめんね・・・。
しかしキューバの人は子供好きだよね。
サン・クリストバル大聖堂(La Catedral de la Virgen María de la Concepción Inmaculada de La Habana)

フエルサ要塞にほど近いハバナ大聖堂と呼ばれるこのサン・クリストバル大聖堂。
キューバ国内にある11の大聖堂のうちのひとつで17世紀に建てられたもの。
重厚な石造りの建物にはフエルサ要塞と同じく珊瑚の石が使用されている。

この周辺にハトおばさんがいて、ハトの餌やりをさせてくれた。息子大喜び。


サン・クリストバルといえば、私たちがパンデミック中にメキシコで2か月過ごした街も「サン・クリストバル・デ・ラ・カサス」というところです。
とてもいい街なのでメキシコに訪れた際はぜひ足を運んでみてください。

ビエハ広場(Plaza Vieja)

旧市街をブラブラ歩いていると、なぜか必ずこの周辺に舞い戻ってしまう不思議な広場。
ビエハ(Vieja)とはスペイン語で「古い」という意味。古い広場ということですね。
おしゃれなレストランやお土産物屋さんが集中しているのもこのエリアで、キューバの名産ラムで作るカクテルのモヒートやダイキリを飲みながらライブミュージックを楽しめます。
息子が走り回りたかったので、私たちは揚げたてのチュロスやジェラートを買ってきて歩道に腰を下ろして休憩することに。




Cámara Oscura
このビエハ広場の角にある1番背の高い建物の屋上には、カメラオブスキュラ(Cámara Oscura)という面白穴場スポットがあります。
簡単なピンホールカメラの原理で、この塔に設置されたレンズを通して塔の暗室の中に映し出されたハバナ旧市街の映像を見ることができるというので行ってみました。
ビルの1階からエレベーターにのって屋上へ。
受付で入場料 2CUCを払うと、直近の上映時間に入ることができます。
案内のお姉さんがスペイン語と英語で仕組みをユーモアたっぷりに解説してくれました。
英語があってよかった。

この白い盤とレンズの位置を変えることでズームしたりピントを合わせたりすることができて、遠くのビルで洗濯物を干す人とか結構はっきりと映っているのが見えます。
しかもリアルタイムで動いているから、原理はわかっていてもとっても不思議。
ビルの上からの眺めも良いし、キューバに行ったら是非見に行ってほしい!
そんなに長くないので子供連れでも大丈夫でしたよ~!

カピトリオ(El Capitolio)

アメリカ合衆国議会議事堂のビルにとてもよく似ているけど、レプリカではないそうです。(DCのものより縦横高さが1メートル長いんだとか)
私たちが行ったときは残念ながらドームの部分は工事中でした。
カピトリオ周辺も、レストランや服屋さんが並んでいてけっこう賑やか。楽しい。
近くにチャイナタウンがあるというので行ってみたら、チャイナっぽい門があって周辺にちょっと漢字のサインがあるだけで、とてもチャイナタウンとは言えない感じでした。行かなくてもいいかも。

街を歩いているとそこらじゅうにいる大道芸人のレベルが高いぞ。



写真を一緒に撮って観光客からチップをもらうタイプの商売も結構多い。

キューバでは道路の石畳を並べるのも全部手作業。
さすがの職人技。


馬車で観光もなかなか楽しそう。

ハバナは、中心部でもこんな廃墟と化した建物がたくさんあって、中には木がはえちゃってるものも。



サン・ホセ民芸品市場 (Centro Cultural Antiguos Almacenes San José)

キューバでアートが買いたかったらぜひここ、サン・ホセ民芸品市場に行ってみてください!
地元アーティストの大小さまざまな作品が所狭しと並び、ただ覗いてみるだけで楽しい。自分の好みのアートがきっと見つかります!


民芸品みたいなおみやげ物もいっぱいあるので滞在の最終日に来るのがお勧め。
ただ、お土産はみんなおんなようなものを売っているんだよね。
マレコン通り(Malecón de La Habana)

海沿いをずーっと歩けるようになっているマレコン通り。
恋人たちが手を取り合って歩いていたり、おじさんが釣りをしていたりと、ギラギラ照り付ける太陽の下でみんなのんびりと過ごしていました。
宿泊先がここから近かったので私たちもちょっと歩いてみることに。
ここからモロ要塞(Castillo De Los Tres Reyes Del Morro)が一望できます。

カジェホン・デ・ハメル(Callejon de Hamel)

カジェホン・デ・ハメルは、ハバナ旧市街からは少し離れたところにあるアフロキューバン・カルチャー(西アフリカ起源の黒人文化)をアートで表現しているエリア。
地元アーティストのサルバドール・ゴンサレス・エスカローナという人が始めたらしく、この2ブロックのあいだにはユニークなオブジェが立ち並んでいます。
でもさすが有名どころとあって、歩いていると必ず客引きに話しかけられてちょっと鬱陶しい…。
キューバンアーティストの作品を買うこともできるし、レストランもあるので時間があるならここまで足を延ばしてみては?



日曜日はコンゴの音楽に合わせてルンバを踊る人たちもいるんだとか。
私たちが行った時はもう遅かったのか音楽はやっていなかった。
イグレシア デル サグラド コラソン デ イエス(Iglesia Del Sagrado Corazon de Jesus)

中心地からはちょっと遠いけど、イグレシア デル サグラド コラソン デ イエス(Iglesia Del Sagrado Corazon de Jesus)という教会も装飾とステンドグラスがすごくきれいでおすすめ。
ハバナで一番お勧めなのは「街歩き」!

上でおすすめしたところは、大人の足なら徒歩でもまわれる距離ですので、ハバナの街をぶらぶらお散歩してみましょう!
キューバの壁画

街でよく見る革命の時を思わせる壁画

キューバ中でチェの壁画を見かけるところをみると、国民にいまだに尊敬されているのがわかりますね。
アーティストが多いからか、壁のペインティングを町中で見かける。




キューバのクラシックカー

そしてそして、キューバと言えば、
クラシックカー!
どこを見てもクラシックカーが走っております!かっこいい~!絵になる~!



私たちは、帰りにお金が余ったので空港までクラシックカータクシーをチャーターしてかっこよくキューバを後にしました。キューバに来たら絶対乗るべし!
キューバのマーケット・市場(メルカド)

ハバナにはスーパーマーケットが結構あるけど、キューバっ子は肉や野菜や果物はこんなメルカドで買うみたい。
こういうマーケット大好き!
パイナップルが60セントとかでめちゃくちゃ安い。



タバコ吸いながら肉切ってるのとか、日本やアメリカではありえない光景・・・。灰落ちるやん。

移動しながら売っている人もたくさんいるけど、値段が書いていないので外国人が買おうとするとまずぼったくられます。とはいえそんな高いわけじゃないんだけど。

古き良き時代のまま、肉は肉屋、卵は卵屋、餅は餅屋(餅は売ってないが)なのが楽しい。
ラムはもちろんラム屋で買う事ができて容器を持っていけば量り売りしてくれるのがすごい。

キューバは犬がほんとに多い。そして犬の糞も。

そして猫もそこら中にいる。子猫が可愛すぎ・・・。

キューバのWIFI事情

ハバナ旧市街の中心を歩いていたら、写真展をやっていたので覗いてみた。
そしたら、英語で話しかけてきたのが写真展を主催したフォトグラファーの1人だという彼女。
写真展のテーマは、キューバではちょっと問題になっているWifi事情
キューバはまだインターネットが個人で使えないので、みんなネットカードを買ってWifiのある所(たいてい公園)に行ってインターネットに接続しているんです。
そんな状況を問題視した若者代表の彼らが、国民の関心をもっと集めようと写真展を開催することにしたんだそう。
写真の中では、灼熱の太陽の下で携帯をいじっている若者や公園でパソコンを使っている人たちが被写体になっていました。
確かに、Wifi使うためにわざわざ公園まで行くのって面倒。しかも接続もあんまりよくないし。
子供好きなキューバ人にほっこり

キューバの人はほんとに子供が大好き!
街を歩いていたら、みんな息子に向かって「HOLAオラ~!」と話しかけてくれるのが嬉しい。
そのまま立ち話に突入することもしばしば。しかしスペイン語で何言ってるのかわからんのでとりあえず笑ってごまかしたりして。
すごく安全なキューバですが、街中で子供の手をつながずに歩いていたらキューバのおばちゃんに怒られました。子供を大事にしているからこそ、安全対策もぬかりない。

ダンスの発表会のため、女の子たちが外で練習中。

おまけ
なぜかわからないけど、キューバの警察とかナースは高確率で編みタイツ!
国を挙げて制服に決められているんだろうか・・・?まさかカストロの趣味?

急速に観光地化が進むキューバは、今のうちに行っとけ!

海がきれいで観光資源の多いキューバには、世界中からたくさんの観光客が訪れるようになりました。
ハバナ旧市街には観光客向けのたくさんのホテルやレストランが立ち並び、海岸沿いにはリゾートホテルがすごいスピードで建設されています。
ビーチではキューバ人が30円くらいで買うようなピザが300円で売らていて、観光客向けタクシーの運転手はキューバの一般人が1か月かけて稼ぐ給料を1日で稼ぐんだとか。
そのせいか、年々キューバ人はお金に貪欲になっているという人もいるんですよね。
今後アメリカとの関係が良くなって外資が入ってくれば、街にはモダンな建物が増えてキューバの魅力である今のような古めかしい風景は見ることができなくなってしまうかもしれません。
外国の影響でキューバンの素朴な優しさが損なわれないことを願います。
キューバ、今すぐに行ったほうがいい。絶対。

