私たちが次に訪れたのは、メキシコ本土の一番目の目的地、グアダラハラ!
テキーラ発祥の地として有名なハリスコ州の州都でもあるグアダラハラは、メキシコのマリアッチ音楽を世に出したと言われていてメキシコシティに次ぐ第二の都市。
バックパッカーの旅行者のように、都市の中心に宿を構えることができないバンライファーの私たちは、セントロからちょっと離れたエリアの24時間駐車場に泊まることにしました。
さすがの大都市。
おしゃれなレストランやタコス屋さんがひしめいていてテンションが上がります!
私たちはストリート派なのでタコスタンドで晩御飯。
週末のせいか、駐車場のあるエリアの繁華街では民芸品の屋台が並び、路上パフォーマーや生カラオケなんかもやっていてとても賑やかです。
ブレイクダンスの練習をしている若者たちの輪の中で、まだ小学生低学年くらいの小さな兄妹が親に見守られながらかっこよくブレイクダンスを披露していました。
それを見て、あたしもやりたーい!と息子。(Blazも私も日本語を話す時は「私」というので、息子の一人称はアタシなのです。いいけどね…。)
あれはね、ちゃんと練習してる人たちがああやって技を競い合うんだよ。
と言ったら、道の真ん中で自己流ブレイクダンスを始める息子。
うん、君が楽しければそれでいいんだよ。
グアダラハラ・セントロで絶対チェックしたい観光スポット
駐車場から中心街は結構離れているのでバスに乗ろうか車で行こうか迷ったんだけど、私たちは駐車場運がわりといいので賭けてみることにしました。
そしたら大聖堂から歩いて5分くらいのところに路駐スペースを1台分発見!!やっぱついてる~!
グアダラハラ大聖堂(Guadalajara Cathedral)
グアダラハラに来たらここを訪れずには帰れません。グアダラハラ大聖堂です!
1541年から建設が始まったこの教会は、1548年に大聖堂として位置づけされ、グアダラハラでは一番古い教会となります。
しかし1574年、ミサの最中に近所の人が空に向かって発砲(なんで?)。そのうちいくつかが教会の屋根に落ちて発火し、多大なダメージを残しました。
1618年にやっと建て直された教会は、1818年にメキシコを襲った大きな地震によりタワーとドームが崩壊。また新たに作り直されたタワーは、1849年の地震でまた大きな被害を受けたそうです。
その後何度も地震の脅威にさらされ、現在もタワーやドームにダメージが残っているんだとか。
そんな悲運なグアダラハラの大聖堂ですが、中に入るとそんなことは微塵も感じさせないくらい美しい。
私たちが行った時、ちょうど太陽の光が窓から差し込んで一筋の光を落としていて、ものすっごく神々しいことになっていました。
こういう光景を見ると、建築家のパワーを感じずにはいられない。
光が入り込む角度とかも計算されているんだろうなー。ああ、素晴らしい建築の世界。
グアダラハラ大聖堂を囲む広場
大聖堂の周りは、大きな広場になっていてベンチがたくさん置いてあります。
ここで地元の人たちや観光者は思い思いに時間を過ごしているんですね~!
広場にはハトが集まります。
なぜならハトのえさを売るおばちゃんがいるからです。
ハトを追いかけることに情熱を傾けるうちの息子も、地元っ子と一緒になってハトに餌をあげて喜んでしました。
なにこのコントみたいな動き。
メキシコの子供はほんとかわいい。
ハリスコ州庁舎(Palacio de Gobierno del Estado de Jalisco)
大聖堂からすぐ近くにあるハリスコ州庁舎は、1810年メキシコ独立戦争のとき、独立指導者であったミゲル・イダルゴ神父がグアダラハラに進軍し、新政府を設置すると共に奴隷解放宣言をした場所。
メキシコの歴史的にもとても重要な場所なんです!
ここに、グアダラハラ出身でメキシコの画家、ホセ・クレメンテ・オロスコ作の「戦うイダルゴ神父」と名付けられた有名な壁画があるというので見に行ってみました。
階段天井部分にいっぱいいっぱいに描かれていて、殺戮シーンや死体とかがけっこう克明。
平和ボケしている私は、革命や戦争があった時代を想像するだけで身震いしてしまう。
ここは、17~18世紀に建てられた建築もとても素敵です。
入場無料(トイレも使えます!)なのでぜひ大聖堂と合わせて見に行ってみてください!
デゴジャド劇場(Teatro Degollado)
デゴジャドは長い歴史を持つ新古典派の劇場で、古典劇からバレエ、オペラやギターコンサートまで幅広いジャンルのパフォーマンスを見ることができます。
日によっては無料のコンサートもあるようなので、グアダラハラに訪れるときには演目をチェック!
オスピシオ・カバーニャス(Hospicio Cabañas)
孤児院および病院の複合施設で、ラテンアメリカでは最も歴史が古く規模の大きい総合病院オスピシオ・カバーニャス。
1997年に文化遺産として世界遺産に登録されています。
ここには、ハリスコ州庁舎にも壁画を残したホセ・クレメンテ・オロスコの描いたフレスコ画や天井画が50以上あるそうです。
中でも有名なのは、ドーム型の天井に描かれたオロスコの最高傑作と呼ばれる「炎の人」
この画家の絵は、素人目にも何かを訴えかけるものすごいパワーがあります。
この施設の入場料は通常5ドルくらいですが、この日は火曜日で無料でした!
しかしなぜか無料の日でも受付でチケットをもらう必要があります。入場者数管理のためかな?
メルカドリベルタ (Mercado Libertad)





南国フル―ツは私の大好物♡♡♡
でもバンで暮らしていると大量買いできないのが悲しい・・・。
果物のお店から建物の中に入っていくと、そこにはたくさんの食べ物屋さんが並んでいました。
トルタス(メキシコのサンドイッチ)がバカでか!飲み物も1リットルカップでバカでか!!
すっごいおいしそうだったんだけど、お昼ご飯食べたばかりで満腹な私たち。
メルカドに行く前はお腹をすかせていったほうが良いですね。
そのおいしそうなトルタス屋さんのさらに奥に入ると…
ぎゃ~!!羊(ヤギかな?)の頭!!!(苦手な人はスルーして!)
肉屋さんには、あたりまえだけどもりもりと肉が並べられています。
それも、常温で。。。
肉に群がるハエとかを見ちゃうと、メルカドで肉を買う勇気が出ない。
この市場はとーっても広いので、ゆっくりまわってお土産とかを買うなら2-3時間は見ておいた方がいいと思います。
グアダラハラ周辺にも見どころ満載!
さて、グアダラハラの観光地は一通りまわったし、次はどこへ行こうかな。
ちょうど日曜日だったので、サンデーマーケットを覗きに行ってみることにしました。
サンデーマーケット (Tonalá Street Market)
メキシコではメルカドのような市場だけじゃなく、ストリートマーケットのような青空市があります。
コチラはグアダラハラの東にあるトナラという町にあるマーケット。
毎週木曜と日曜に開催されていて、食品やインテリア雑貨、焼き物や、毛生え薬なんかも売っていました。
トナラのストリートマーケットは規模がものすごい大きくてただ歩いているだけでとっても楽しい!
グアダラハラからはバスで20分ほどなので時間に余裕があるなら一見の価値ありですよ!
乾燥ハーブやお茶、豆とかを量り売りしている横にお土産物屋さん。
このランダムな感じがたまらん。
めちゃくちゃいい匂いさせてた屋台。
お祭りみたいな屋台がたくさんあるので買い食いして歩いてたらお腹がいっぱい~。
トラケパケ (Tlaquepaque)
グアダラハラとトナラの間にあるこのトラケパケという小さな町。
ここで、ボラドーレス(Voladores・通称 The Flying Man)と呼ばれる雨ごいの伝統儀式を見ることができるというので寄ってみました。
ロンリープラネットによるとほぼ毎日3時から4時の間にやっているということだったんだけど、誰もいない…。来るのが遅かったのかな。
でもせっかく来たのでちょっと散策してみることに。
なにここ、かわいい~!!!
後で知ったのですが、ここトラケパケは民芸品の生産で有名で、観光地としてもとても人気が高いんだとか。
ああ、なるほど。どうりでおしゃれなカフェとかが多いわけだ。
民芸品屋さんがたくさん並んでいたので息子と一緒にビーズのブレスレットを購入。
私はちょっと金属アレルギーがあるので、ビースのアクセサリーはかなり嬉しい。
しかもかわいい♡
ボラドーレスは見れなかったけど、のんびりと広場で遊んだりできたので寄ってよかった!
この辺でストリートパーキングして一泊すればよかったなあ。と思うほど素敵なエリアでした。
見どころたくさんのグアダラハラは2~3日かけて滞在するのがお勧め!
メキシコシティには及びませんが、さすが第二の都市だけあってグアダラハラは見たいところがたくさんでした。
私たちは2日かけて急ぎ足で各所まわりましたが、もう少しのんびりすれば良かったかな~。という感じ。
見どころはダウンタウンに集中しているので、中心部に宿を取ればどこも歩いて行けて便利ですね。
そしてグアダラハラの町をのんびりと散策した後はテキーラの蒸留所まで足を延ばしてみるのはいかがでしょうか。
次はいよいよみんなの憧れの町、グアナファトへ向かいます!!