私たちがバンライフを始めようと思ったきっかけは、キャンプをしに行った海辺でたまたまワーゲン車のヴァナゴンを見たことでした。


あんなかっこいい車にのってロードトリップしたいなぁ~!
と思った翌年にヴァナゴンを購入。
すぐにバンライフを始める予定が妊娠出産のため延期になり、息子が1歳になるのを待ってめでたく2017年にバンライフをスタートしました。
15か月かけて北アメリカを一周して思ったこと、それは…
ヴァナゴンはほんとうに故障が多い!
うわさには聞いていて知っていたものの、実際いくらつぎ込んだのか思い出すのも嫌なくらい修理してました。
- 91年ヴァナゴンT3・・・$1,8000(税込みで200万円くらい)
- 出発前のリペア・・・約$7,000
- 新しいトランスミッション(旅の途中で壊れたため)・・・$5,000
- それに付随したリペア(けん引含む)・・・約$2,000
- オイルチェンジ等・・・約$1,000
バンを購入してから$15,000は使ってますね・・・。(約165万円!!)
ソーラーパネルや冷蔵庫などのアップグレードを含めるともっとです。
その上、燃費が悪く古いエンジンのためにガソリンは常に一番いいグレード。冷却液もヴァナゴン専用の高いやつを使っていました。
そんな浪費家のヴァナゴンに乗ってアメリカをロードトリップしている間、キャンプ場などで自分でカスタムしたバンに乗って旅をしている人たちをよく見かけました。
そして、他のバンライファ―と話したり内装を見せてもらったりしてるうちに、私たちも自分たちでバンをカスタムしてみたいと思うように。
とりあえず北アメリカをぐるっと回って満足した私たちは、それを機にヴァナゴンを手放すことに決めたのです。
バン購入の前に、どんな旅・生活スタイルを求めているのかを考えよう
旅の目的や生活水準は人によって違います。
広くてふかふかのベッドがなきゃ眠れない人や、絶対トイレとシャワーが欲しい人。
アウトドア好きでオフロードを攻めたい人や、各地の名所を渡り歩きたい人まで。
自分の旅のスタイルをよく考えて、バンライフ生活に絶対に譲れないものを書き出してみましょう。
せまいバンに全部はつめませんからね。
私たちの条件は・・・
- ヴァナゴンよりほんの少し広い(もう少し荷物を積みたい)
- ヴァナゴンより燃費がいい(リッター6キロ以上)
- ヴァナゴンよりパワーがある(上り坂で20キロ/時とかにならない)
- ヴァナゴンよりメインテナンスが楽(どのショップに行っても直してもらえる)
- ヴァナゴンより壊れにくい
- できれば4WD
そんな車でした。(ヴァナゴンだめだめじゃん!)
バンライフ用のカスタムにおすすめのバン5選
それではアメリカでバンライフをしている人たちは、どんなカスタムバンに乗っているんでしょうか。
ここで、私が独断と偏見でおすすめする巷で人気のバンをランキングしてみました。
※値段はアメリカでの目安です
1VAN/フォルクスワーゲン・バナゴン(Tシリーズ)

故障が多かったとはいえ、やっぱり私たちはヴァナゴンが大好きなのです。
というわけでヴァナゴン(T3)を1位にしてみました。
ヴァナゴンのいいところはそのコンパクトさ!
大きなキャンパーと違って小回りが利くし、街中の縦列駐車もスイスイです。
小さいボディの割に、生活に必要なキッチンやベッドがちゃんと備え付けられていて、さらに天井がテントみたいに開けるポップアップタイプもあってとっても便利。
ウィークエンダーと呼ばれるキッチン無しのバージョンを用途に合わせて選べるのも〇。
4WDのバナゴンもあるので、アウトドア好きさんはそちらをどうぞ。
それにバナゴンはなんといっても見た目がかっこいい!!
難点は上でも書いたその費用。
世界にはバナゴンに乗って長く旅を続けている人がたくさんいるし、ちゃんと整備していればそんな故障はしないというのですが・・・。
うちのバンはちゃんと整備しててもめっちゃ壊れましたよ!!
ちなみに、バナゴンの次の世代のユーロバン(T4/5/6)もお勧め。
見た目はちょっとダサいけど(個人的な意見です)バナゴンよりも新しいので故障が少なかったり内装が使いやすかったり、いいところが多いです。
だいたいの値段はというと?
バナゴンは、100万から200万くらい。
ユーロバンは100万から300万くらい。
ワーゲンバスは、コンディションのいいものなら300万とかするものも。
※修理代含めず
4WDのシンクロになると、300万から500万くらいになってしまうので、銀行の残高と相談して決めてくださいね。
私たちは、いつかどこかに落ち付く日が来たなら(そんな日が来るのか?)、次はかわいいワーゲンバス(T2)を買ってエレクトリックカーに改造したいなーなんてもくろんでます。ヒヒッ。
2VAN/メルセデス・スプリンターや新型のフォード・トランジット

アメリカでは郵便やFedExのような配達車として使われているバンです。
おそらく、アメリカではこのタイプの車が一番バンライフ用キャンパーにカスタムされていると思います。
(インスタグラムで#Vanlifeで検索すると8割がこういうバン)
その魅力はなんといっても、車内の適度な広さ。
運搬用だけあって天井も高いし、バナゴンと比べるととっても広々しています。
それに、横の壁面がまっすぐでカスタムしやすいのもいいですね。
車のタイプによって大きさも違うので、家族構成や用途によって選ぶこともできます。
問題は、お値段。
中古で走行距離がかなりあるものでも、200万円は下りません。
ベンツのスプリンターだと新車で5~600万円くらいになります。絶対買えない。。。
3VAN/フォード・シボレーのカーゴバン

私たちがバンライフ第2章に選んだのは、このシボレーのカーゴバン。
この手のバンは、中古車で走行距離が少なめでもわりとお手頃価格なものが見つかるからです。
それに一般的に流通しているタイプなので、どこでも直してもらうことができるのがステキ。
(バナゴンは、専門のショップじゃないと扱ってくれないことがほとんど)
通常の長さのものと、エクステンドというちょっと長めのバンがあり、これもカスタムの用途によって選べます。
ただ、そのままだと天井が低い。
車で寝るだけ、と割り切ってしまえるならいいのですが、住むとなるとやっぱり立てるくらいの高さが欲しい。
でもハイルーフのバンってなかなかないんですよね。
あっても、救急用やハンディキャップ用で走行距離がありすぎたり高さが足りなかったり。
そこで、私たちはハイルーフをカスタムオーダーすることにしました。

値段はピンキリですが、中古でコンディションのいいものだと50万円から100万円くらいです。お手頃でしょ?
4VAN/トヨタハイエース

バナゴンと同じくらいのサイズで4WD。しかも安定のトヨタ!
もちろんバナゴンと比べると見た目は劣りますが(またまた個人的な意見です)丸っこい外見はなんだか愛らしい。ハイルーフのものもあるのでキャンパーにするには好都合です。
輸入車で右ハンドルなことが多いので右ハンドルに慣れている日本人には嬉しいかも?
お値段は中古で200万円程度。
5VAN/スクールバス

スクールバスに住む!全ての子供の夢!!(うちの息子だけ?)
スクールバスはなんといっても広い!
バスをカスタムキャンパーにしたものを見ると、トイレはもちろんベッドルームとLDKがちゃんとあって、薪ストーブがあるものまで!!!
憧れる~。いつかバスのカスタムもしてみたいなぁ~。
しかし、難点はその大きさと燃費。
普通のRVキャンパー並みに大きいので小回りがきかないし、燃費もめちゃくちゃ悪いのでガス代がかかります。
あまり移動せずに各地を住むように旅するのには向いていそうです。
お値段は20万円から150万円くらいまでと状態によって変わります。
VAN外編

こんな中古の救急車両をキャンパーに改造している人もいました。
これまたうちの息子が泣いて喜びそうなバンです。(実は私たちもちょっと購入を考えましたけどね)
終わりに
以上!私の偏ったバンランキングでした。
他にも、トラックの後ろを住居にしたり、ジープの屋根にテントを設置したりしてバンライフをしている人たちがいますが、今回は車の中で料理ができてテントなどを張らずに車内泊ができるバンを中心に取り上げています。
しかし、日本でもし車内泊の旅をするとしたら、私は間違いなくキャンピングカーを購入します。
日本のキャンピングカーは小さ目で上で紹介したバンとあまり大きさが変わらないし、バンを改造しちゃうと車検とかが面倒くさそうなので。
その点、アメリカは車検等がないので車を改造しやすいのがいいんですよねー。
バンライフをバナゴンから始めた私たちも、長く車上生活をしてみるとバナゴンに付いてきたキッチンだけでは物足りなくなってしまい、アップグレードを決意。
(家でもある車が毎月故障するのにはさすがにゲンナリだったし・・・)
見た目も大事だけど、やっぱり車はタフじゃなきゃね☆
とか言いつつ、何年か後にまたバナゴンを買っていそうな予感がする、そんな懲りない放浪家族でした。(だって好きなんだもん)
みなさんも自分のスタイルでバンライフを楽しんでくださいね!
それでは!