死ぬかと思った!テキサスの嵐

アメリカ【USA】

 

テキサス。ああ、テキサス。

 

アメリカではアラスカに次いで二番目に大きい州で、メキシコと国境をシェアしているのでラテンの文化もそこかしこに見られる。

私にとってテキサスは、コンサバティブで銃が好きで、レッドネック(田舎者)しか住んでいないというイメージ。(住んでる人ごめん)

そのため、テキサスはサウスウエストに行く前の経過地点くらいにしか思っておらず、なんの期待もしていなかった。

 

しかし、良く調べてみるとメキシコと隣接した僻地にあるBig Bend National Parkは面白そうだし、思ったより州立公園も多い。美しい底なしの泉、Jacob’s wellがあるのもここテキサス。(時間がなくて結局行けなかったけど)

 

メキシコ湾と面しているので魚介類も手軽に手に入るのが嬉しい。

 

あなどれないぞ、テキサス。

 

ニューオリ―ンズを出てからオースティンのペットシッティングまでまだ時間があったので最後のビーチを楽しもうと私たちはBolivar Peninsulaにやって来た。

この半島、10ドル払ってステッカーを買うとその年の末までビーチの好きなところで好きなだけキャンプができるという。

ビーチキャンプもしばらくできなくなるから、と、そのステッカーとやらを売っているところを探すことに。

 

 

 

 

 

 

お、早速発見。

半島にあるガススタンドとか、マーケットなんかに売っているらしい。

早速10ドル払ってステッカーを購入。

フロリダの海沿いの家もそうだったけど、この辺の家も、ものすごい高床式。

台風やハリケーンのためなんだろうけど、そんな心配が付きまとう所に住むのはいかがなものか。

限りなくまっすぐな道路を走れど走れどビーチにはたどり着かない。

そこで、ビーチに続くと思われる横道に入ったら、あったーーーーー!ついたーーーーー!

自由にキャンプしていいのは、この浜のところだったんだ。(住宅地や人の敷地でのキャンプは当然不可)

ペリカンがたくさん飛び回っている。夕方になると海に潜って魚を捕っていた。

到着は遅くなったものの、砂遊びができてご満悦の息子。

トップレスでエガちゃん化。

そして、初日の夜。

天気予報ではサンダーストームが来るとなっていたんだけど、夜ベッドにもぐるまで雨すら降らず。

ビーチキャンプでストームが来たら怖いな。と不安を感じていた私は、予報が外れたのかも。とちょっとほっとしていた。

外は穏やかな様子。

でも、地響きのような音がゴウゴウ聞こえる。なんだろう。

 

そんな音を気にしつつも、長時間の運転で疲れていた私たちはウトウトと夢の中へ・・・。

 

少しして、何かが光るのを感じて目が覚めた。

フラッシュライトだろうか?こんな夜中に、誰かがステッカーをチェックしに来ているのかな?

寝ぼけた頭でそんなことを考えていたら、突然

 

ドッカ―――――ン!!

 

と、近くで何かが爆発したような音が聞こえた。

それに続いて、雨が降り始める音。

 

あ、サンダーストーム!

 

そうか、予報では深夜頃から始まると言っていたんだっけ。

雨が激しく降り始める中、風も強くなってきた。

 

それに合わせて、おさまる様子のない稲光。

ピカッと光ってからものすごい轟音が響くまで、1秒もない。しかも、大地を揺らすような轟音は私たちの真上から聞こえてくる。

近い。これは近すぎる。

 

ビーチに停めている車は見渡す限り私たちのバンだけ。

周りには高い木などはない。

もしも、もしも、この鉄の塊に雷が落ちたらどうなるんだろう・・・。

 

強い風が背の高いバンを大きく揺らし、完全防水ではないキャンバスからは雨水が入り込んでくる。

まるで10メートル真上をジャンボジェットが飛んでいるかのような雷の轟音。

あまりに音が近くて大きいので、近くの家にでも落ちているんじゃないかと心配になるほどだった。

 

こんなに激しい嵐を、私は人生でただの一度も経験したことがない。

(というか、嵐の中キャンプをしたことがない)

 

風がバンを押し倒さないことを、雷が直撃しないことを祈りながら私は、私たちが死んでしまった時のことを考えていた。

もしここで私たちが死んだら、家族や友達はいつそれを知ることができるのだろうか。

私たちが今翻訳中の本は一体どうなるのだろうか。

これからサウスウエストの面白い所を見に行くところだったのに。

 

しかも息子はまだ2歳。

嵐のビーチなんかに来なければよかった!

 

いろんな思いが頭を駆け巡る中、そんな状態がどれだけ続いたのだろうか。

1時間程度だったのかもしれないしもっと長かったのかもしれない。

でも気が付くと、さっきまで真上に聞こえていた雷の轟音が少し小さくなっている。

 

雨や風はまだ残るものの、どうやら嵐の脅威は去ったらしい。

しばらくそのまま遠ざかる雷の音を聞いていた私たちは、いつのまにかまた眠りに落ちていた。

 

恐怖の一夜が明けた翌朝、窓を開けると昨日の嵐が夢だったかのようなきれいな朝焼けが見える。

昨日空気中に感じていたすごい湿気はなくなり、からっとしたいい天気で波も穏やか。

 

春のテキサスは雷雨がとても多いらしい。

それも、生半可じゃない激しさ。

 

もしも天気予報でサンダーストーム100%となっていたら、キャンプは諦めてホテルをとりましょう。

しかし、あんな体験はきっともうできないはず。ビデオ撮っておけば良かったなぁー。

 

ちなみに、後で調べたら雷雨の時、金属部分に触れていない限り車の中は比較的安全らしい。

そうか。あんなにビビる必要はなかったわけだ。

このビーチには亀が産卵に来たりするらしく、亀の保護(観察?)をしている人たちがカートでよく行き来していた。亀の産卵、見てみたい・・・。

 

そして、二泊キャンプをした後は、オースティンへ!

半島の終わりから無料で小さなフェリーが出ていて、本土に戻ることができる。

しばらく海沿いには来ないので、新鮮なエビを買おうと港のフィッシュマーケットへ。

魚介類がほんとに驚くほど安い!その日に上げられたと思われる魚がどんどん運び込まれてきて目移りしちゃう。

そして、テキサスに来たからには絶対食べたいテキサスバーベキュー!

テネシーやノースカロライナでは豚が主流のバーベキューは、テキサスでは牛メイン。

スペアリブが濃厚でおいしい~!!!

ビネガーベースのコールスローも、マヨベースのものよりあっさりしていていい。

飲み物はソーダもいいけれど、サウスで一般的なのはスイートティー。暑い日に冷たく冷えた甘ったるいこのスイートティーを飲むと、ああ、サウスに来た!って気分になる。

しかし、ほんっと甘い。飽和状態限界まで砂糖入れてるに違いない。

普通、SWEETとUNSWEETENEDがあるので、半々にしてレモンを絞るとちょうど爽やかな味に。。。て、どんだけ極めてるんだよ。

 

カップがでかすぎですよ。

サワークリームの入ったマッシュポテトや、甘めのビーンズもほんとおいしい~。

この店、たまたま入ったスーパーの地元の人にお勧めされて来たんだけど、やっぱりローカルのお勧めは間違いない。

そして、またキャンプ。

翻訳一本に絞ってからというもの、キャンプがたくさんできるのが嬉しい。

そして、緑あふれるキャンプ場で翻訳の仕事をするBlaz…

おお、さすがテキサス!キャンプ場にこんなBBQ用のグリルまで備え付けられている!

そして、無事オースティン到着。

しかし、東海岸でいろんな街に行きすぎたせいか、最近キャンプ続きで大自然に慣れたせいか、街歩きに魅力を感じない私。

そんなわけでダウンタウンには行かず、有名なコウモリの飛行を見にいくことに。

この橋の下に150万匹のコウモリが住んでいて、日暮れと同時に一斉に虫を求めて空に飛び立つのが一番の見どころになっているらしい。

夕方になると、それを見るためにたくさんの人たちが橋の上と下に集まる。

 

コウモリが出てくるのは日暮れ20分前。

待つこと1時間ほど、8時を少し回ったころに何匹かの黒い物体が姿を現したかと思うと、続いてたくさんのコウモリが橋の下から出てくる出てくる。

しばらくそれを眺めていたけどどうも終わる様子がないので帰ることにした。

確かに、これは一見の価値ありかも。

 

テキサスは、次のペットシッティングが決まっているのもあって時間がなかったけど、思ったよりも面白い所がありそうだった。

また、来る機会があったらじっくり時間をかけてまわりたいな。

 

しかし、私たちが本当に行きたいのはサウスウエスト!

なんにもないウエストテキサスを突っ切って次はニューメキシコへ!!

 

 

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