【メキシコ】おとぎの国グアナファト!カラフルな世界遺産の街を縫うように歩く

 

リメンバー・ミーという映画をご存じですか?

 

英語の原作の名前はCoco(ココ)。

メキシコで始まった生と死のお祭り、Day of the Dead(死者の日)をテーマにしたピクサーの映画です。

 

子供が大きくなってきたのでよくアニメーションを見るようになったのですが、Cocoはメッセージがかなりはっきりとしていて大人でも楽しめる映画でした。ピクサーにハズレなし!

 

その中で主人公の少年、ミゲルが迷い込んでしまう死者の国のモデルとなったのがここ、グアナファトだといわれています。

 

そのほか、メキシコシティやサンミゲルデアジェンデ、オアハカなどの地域が映画の他のシーンでモデルとなっているんですよ。

 

銀山の豊富なメキシコですが、グアナファトは特に銀の採鉱で有名だったエリアで、メキシコ独立革命の舞台ともなった歴史があることから、市街地と近辺の銀山は世界遺産として登録されています。

 

メキシコ独立革命についてはコチラ

 

 

グアナファトは日本人にもとても人気のある観光地。

 

誰もが惹かれるその魅力をさっそく解き明かしに行ってみました!

 

 

読みたいところからどうぞ!

まるで迷路!フォトジェニックなグアナファトの市街地を散策してみよう!

 

グアナファトと言えば、色とりどりの街を上から見下ろした景色を思い浮かべると思います。

 

上からこうやって見下ろすと、街がおもちゃのように見えますね!

 

この景色はいったいどこから撮られているんでしょうか?

 

ピピラの丘とピピラ記念像 (Monumento al Pipila)

 

グアナファトの街の風景は、ピピラ像のあるこの高台から見ることができます。

 

このピピラさん、本名はJuan José de los Reyes Martínez Amaroといいます(長っ)。もともと銀山の鉱山労働者だったんだけど、独立革命の時に活躍してグアナファトではヒーローとして称えられ、こんな像まで建てられちゃったそうです。

 

歩いて登っていくこともできますが、小さなお子さん連れだと登るのは結構大変なのでケーブルカーの利用がお勧め!

片道チケットの値段は、大人は30ペソ・子供11ペソでした。(2020年現在)

 

いい眺め~!!!!

 

セルフィ―でも撮っておくか!

って、息子めちゃくちゃ嫌な顔しとります。最近よく家族写真拒否される。悲

 

 

私たちはド昼間に行ったので写真で見るようなビビットな色ではなかったけど、それでも上から見るグアナファトの街並みはとってもきれい!!

 

ioverlanderをチェックしたら、このピピラの丘に駐車してグアナファト観光している人がたくさんいました。

が、かなりの確率で車上荒らしに合っているようなので車はここに置いて行かないのが賢明。

 

「口づけの小道(The Alley of the Kiss)」の本当のストーリー

 

旧市街の一角にある道幅のとても狭い道。

この何の変哲もない小道にはちょっとしたいわくつきの歴史があるんです。

 

昔々、裕福な家庭に生まれた娘と、貧乏な家の息子がこの小道を挟んで暮らしていました。

 

ひょんな出会いで息子と娘が恋に落ち、彼らは親の目を盗んでバルコニーから身を乗り出し毎晩こっそりとキスを交わし合う中に。

 

その逢瀬はそのうち町の噂になり、娘の父親の耳に届きます。

 

ある日こっそりとバルコニーの様子をうかがった父親は、娘が向かいの貧乏な家の男と愛をささやき合っているのを目撃。怒りに身を任せてものすごい勢いで娘の部屋にやって来ました。

 

驚いた男は慌てて自分のバルコニーに戻ろうとするも、父親に足を掴まれ落下。下の階段で命を落としてしまいます。

 

父親の怒りはそれでは収まらず、恋人を失って泣き叫ぶ娘をも棒で殴りつけ殺してしまうのです。

 

なんという悲劇!まさにメキシコ版ロミジュリ! 

てゆうか父親落ち着け!

 

最後の部分はいろいろで、父親は娘を刺し殺し、愛を失った男は鉱山で自殺した。というパターンもあるようです。

 

これ、実話をもとにしたストーリーだというんだけど、ほんとかな~。

 

メキシコでは有名なこの愛の逸話が広まって、今や世界中からたくさんの恋人たちがここにやってきてキスを交わすんだとか。

でも悲恋な話なのに…。ここでキスとかしたらむしろ悪いことが起こりそうじゃない…?

 

まあ、私たちは熟年(笑)カップルなのでこんなとこでキスなんかしませんが、ケーブルカー乗り口の近くなので見に行ってみました。

 

 

うん。狭い。

 

いつも行列ができているという噂だったけどこの日は誰もいませんでした。

 

ちなみに、口づけの小道の階段3段目でキスをすると、その愛は永遠になるという噂があるそうですよ。

 

家の人にお金を払えばバルコニーに上がってキスをすることもできるので、ラブバードなカップルは是非お試しあれ。

 

私たちは熟年カップルなので…(以下略)

 

イダルゴ市場 (Mercado Hidalgo)

 

グアナファトの台所、イダルゴ市場!

ココは昔、駅舎だったらしくなかなか趣のある建物です。メルカドとは思えないような外見。

 

中に入ると、フルーツや食料品はもちろんのこと、民芸品や日用品雑貨も並びます。

 

ああ楽しい!!

 

特に何買うわけでもないのに、メルカドに来るとどうしてこんなに心が躍るんだろう?

 

 

メキシコに来て飲まない日はないというくらい飲んでる生絞りオレンジジュース。

目の前でギューッとやってくれます。この器械欲しい。

 

 

私が飲みたくて買っても、たいてい息子に持ってかれる母の悲しさ。

 

 

いろんな食べ物屋さんがあって目移りする~。

でもカウンターに人がいっぱい座っているところを選択。そういうところはきっとおいしい。

 

 

半生っぽいエビがのっかって出てきた。

おいしいけど、これちゃんと火通ってんのかなぁ…?と心配になる私。

 

 

メルカド周辺もお店屋さんがいっぱいあるのでジュース片手にのんびりとお土産を探してはいかがでしょうか。

 

バシリカ/グアナファト大聖堂(Basílica de Nuestra Señora de Guanajuato)

 

旧市街地のラパス広場に位置する黄色がかわいいグアナファトのシンボルともいえるこのバシリカ。

16世紀に建設され、メキシコで最も古い聖母マリアの像があることでも知られています。

 

バシリカの中は宮殿のように装飾が美しくて思わずうっとり。

 

 

時間帯によってはミサが行われていて、荘厳な音楽と共に司教のお祈りを見ることができますが、私たちはキリスト教じゃないので遠慮しておきました。(でも写真は撮る)

 

 

ラ・コンパニーア聖堂 (Templo de la Compañía de Jesús Oratorio de San Felipe Neri)

 

スペイン語だと長ったらしい名前のラ・コンパニーア聖堂。

 

1765年にイエスズ会によって建設されたが、1767年に彼らが当時のスペインの国王、カルロス3世に追放されたためその後20年以上も放置されていました。

 

そして1794年、サンフェリペ・ネリによってまた開放され、教会として利用されるようになったんだとか。

 

なるほど、だからサンフェリペ・ネリって名前に入ってるんだ。

 

グアナフアト大学 (Universidad de Guanajuato)

 

旧市街をてきとうに歩いていたら目に飛び込んできたこの白い巨大な建物。

何かと思ったら、なんと大学!

 

グアナファトはただのかわいい観光地かと思ったら活気あふれるカレッジタウンなのです。

若者がたくさん住んでいるせいかアートや音楽などのイベントやパフォーマンスが盛んで、かわいいカフェも多い。

 

エストゥディアンティーナと呼ばれる学生がメインの楽団も、カレッジタウンのグアナファトならではですね!

 

 

カジェホネアーダ(callejoneada)

 

グアナファトは私がこの旅で絶対行ってみたかった場所。

というわけで、息子と旦那をホテルに残して夜のグアナファトの街を歩いてみることにしました!

 

日中は日差しがきついメキシコは、夕方からが楽しいのです。

 

夜8時を過ぎて空の青が濃くなってきたころ、ラウニオン公園周辺はにわかに活気だちます。おしゃれなレストランやバーでは、マリヤッチの音楽に耳を傾け仲睦まじいカップルや観光客がチラホラ。

 

そんな中サンディエゴ教会の前で音楽を披露するのはエストゥディアンティーナ(Estudiantina)と呼ばれる学生の音楽団。

 

この伝統衣装を着た若者たち(中には年配もいたけど)が歌って音楽を奏でながらグアナファトの街を練り歩くイベントはカジェホネアーダ(callejoneada)と呼ばれ、グアナファト名物なんだとか。

 

私は全くそのことを知らず歩いていて、このエストゥディアンティーナの集団が歌っているのを発見。

面白そうなのでついて行ってみることにしました。

 

後から知ったんだけど、このイベントにはチケットを買って参加するそうです。

私はただの陽気な人たちがボランティアでやってるもんだと思って(←そんなわけない)勝手に参加しちゃいました!

 

でも10分くらいで離脱したので許してください。。。

 

 

そして、夜おなかがすいたら屋台でタコス。

やっぱり行列のできるお店は、おいしい。

 

 

グアナファトの地下トンネル

 

知ってましたか?グアナファトには地下トンネルが張り巡らされているんですよ。

 

私たちはそのことを全く知らず、車で旧市街に入った時に地下トンネルに潜り込んでしまい、すっかり道に迷いました。

 

昔の地下水路や銀の坑道を道路として利用しているらしく、狭くて明かりの少ないトンネルにはバス停や路駐できるスペースまであります。

 

市民は普通にこの道を利用してるんですね。

 

しかし初めて通った時、道がどこにつながっているかさっぱりわからず、暗いし標識もあまりないしで本当にどうなることかと思いました。

 

一度通ったらだいたいどこに出るのかがわかり、アドベンチャー気分が楽しかったのでその後2回ぐらい意味もなくまたトンネルを抜けましたけどね!

 

街中には歩いてトンネルにおりることのできる階段がいくつもあるので、ぜひぜひ探検してみてください!

 

 

ミイラ博物館 (Museo de Las Mamias)

 

グアナファトの隠れた(?)人気スポットはここ!ミイラ博物館!

 

この博物館は、グアナファトの丘の上にあり、運動不足の私には登っていくのがけっこうキツイ。

駐車場もあるし車で行っても良かったなあ(なまけものか!!)

 

でも街中にMOMIAS(ミイラ)のサインが書いてあって、迷うことなくたどり着くことができました。

 

グアナファトは高地にある乾燥地帯。そのため、埋葬した死体が自然とミイラ化してしまい、偶然掘り起こしてしまった完璧なミイラをこの博物館で展示しているというわけです。

 

中には小さな赤ちゃんや子供のミイラ、妊婦だったお母さんと胎児のミイラまでありました。

 

これらは埋葬された当時のままミイラ化されていて髪の毛や皮膚が残っているので結構生々しい。

 

 

息子はもしかしたら怖がるかな?と思ったら、予想に反して興味津々。

 

この乾いた人間は靴を履いているねえ~!とか、めっちゃ実況中継してました。(笑) 子供ってすごい。

 

 

グアナファトで何より楽しいのはやっぱり街歩き!

 

ここまで一般的な観光名所をご紹介しましたが、グアナファトで一番楽しかったのは街をぶらぶらお散歩することでした。

 

だってもう、街かわいすぎ!!!

家がカラフルで咲いている花もきれいで建物も歴史を感じるし石畳の道が似合いすぎる…!!!

 

 

どこを切り取っても絵になるし、グアナファトが人気なのわかるなぁ~。

 

 

憧れの街グアナファトに来ることができて本当に嬉しかったです!

 

まあ、まさか自分たちの車で来ることになるとは思ってもいなかったけど。

 

人生ほんと何があるかわかりませんね~!

 

 

さてお次はメキシコで住みたい街ナンバーワンのサンミゲルへ向かいます。

 

グアナファトが好きなあなたは絶対にサンミゲルも気に入りますよ!!

 

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