ニューハンプシャー州のすばらしいキャンプ場を出て、私たちが向かったのはマサチューセッツ州のボストン。
一ヶ月ぶりくらいの大都会にちょっとワクワク。
ボストンはアメリカの中でも最も歴史の古い街の一つで、1630年にイングランドからやって来た清教徒たちの手によって築かれた。
1635年にはアメリカで最初の公立高校が、1636年にはアメリカで最初の大学、ハーバード大学(実際の住所は隣町らしいけど。TDLが千葉みたいなもんか)が生まれ、最初に地下鉄網が建設されたのもここ、ボストンだったという。
そんな経済的にも文化的にも豊かなこの街は、アメリカで最も生活費が高い都市のひとつでもある。
確かに、物件を調べてみたらダウンタウンのコンドはどこも5000万円~2億円くらいするし、物価も高いような気がする。でも私たちの基準がシアトルなので、そう考えるとあまり大差はないような気が。
キャンプ明けで二日風呂に入っていないにもかかわらず、ボストン入りしたその日に10年来の友達に会うことに。
臭かったらごめんよ・・・。
友達はボストンに住んで長いので、待ち合わせ場所周辺をいろいろ案内してくれた。
ガイドがいると街歩きはより楽しい!
まずは1895年に建てられ、アメリカで最初に公共図書館として無料で開放された歴史あるボストン・パブリック・ライブラリー。
ここには、シェイクスピアの戯曲の最初の作品集や、モーツアルト等の有名作曲家の楽譜の原本も保存されているんだとか。
緑のランプが可愛らしい、Bates Readin Room.
アートもあります。
この図書館周辺には素敵な教会がたくさんあるんだけど、話に夢中になってて写真撮るの忘れたよね。
そこからダウンタウンの中心へ歩いて、ボストン・パブリック・ガーデンを抜ける。
ここはアメリカで最初の公共植物園で、今はボストンっ子の憩いの場所として愛されているよう。
なぜか人気なカモの親子の像。
そのお隣には、ザ・コモンと呼ばれるアメリカ最古の都市公園が。
1800年初期まで公開処刑場として利用されていたり、死傷者を出す暴動の集合場所になったりと、現在は平和に見えるこの公園にはいろいろな血生臭い歴史があったのだ。
友達にお勧めされて、ビーコンヒルも歩いてみた。
レンガ作りの建物が立ち並び、おしゃれなカフェやお店も多いので歩き回るのにとても楽しいエリア。
餌付けはやめましょう
ボストンには小人がたくさん住んでいるに違いない。
ボストンっ子のハロウィーンへの半端ない気合がうかがえる。
別の日、また少し街を歩くことに。
フェンウェイパークはボストンの野球チーム、レッドソックスの本拠地球場。
野球ファンならぜひ訪れたい場所らしいのだけど、野球にあまり興味のない私たちは通りがかっただけでスルー。
Cafe Madeleine は、パンオショコラもケーキもおいしかった。
最近リサーチを怠けまくって観光しているからか、前知識もないまま見つけたこのグラナリー墓地(Old Granary Burial Ground)
アメリカ独立時多大に貢献した政治家、ベンジャミンフランクリンの墓がある!
と思って来てみたら、彼の両親のお墓だった。そうかー。
当人の墓はフィラデルフィアにあるらしい。今度機会があったら寄ってみよう。
1660年に創立されボストンで3番目に古い墓地らしく、墓石が曲がってたり倒れてたり。
しかし、ハロウィーンにちょうどよい気味の悪さだな。
King’s Chapel
マーケットがある!と思って来てみたクインシー・マーケット(Quincy Market)は、食べ物屋さんばかりが入ったフードコートのようでちょっとがっかり。
そのまま歩いてボストンのリトルイタリー、ノースエンドへ。
細い通りがこまごまと枝分かれしていて道に迷いそうなこのエリアは、イタリアンレストランやカフェがたくさんあって建物もかわいらしい。まるでイタリアに迷い込んだみたい!(イタリア行ったことないけどな!)
Old North Church
道行く人がみんな、この「Mike’s Pastry」と書いた箱を抱えて歩いていたのでどうしても気になってきてみたら、やっぱり人気のこのお店。
胃にずっしり来そうなケーキや、たくさんの種類のイタリア名物カンノーリ( Cannoli )がショーケースに並ぶ。
食べたら絶対に後で後悔する。と思いつつ、チョコレート尽くしのカンノーリとボストンクリームパイ(だってボストンに来たんだし!)を注文。
イタリアとアメリカのコラボですよ。
うぅ~ん、甘い!!
やっぱり重すぎだったのでもう少し歩いてカロリー消費に勤める。
こういう角の小さなお店がなんかいい!
帰り道、マーケットがあったので寄ってみた。
Boston Public Marketの中には、こじゃれた雑貨から食材までいろいろ揃っていて見て歩くだけで楽しい。
このマーケットを抜けるとすぐそこに地下鉄駅が。
ボストンは地下鉄が張り巡らされていてとても交通の便が良い。
ただ、主要の駅には必ずついているエレベーターはなぜかアンモニア臭いし、どの車両に車いす用のスペースがあるのかプラットフォームに書いてないので、ベビーカーを持って乗るときどこで待てばいいのかがわかりずらいのが残念だった。
私たちの泊まっていたSomervilleというエリアは、ハーバード大学からも近くダウンタウンまでも地下鉄一本。
というわけで、車でキャンパスを通ってみることに。
ああ、ここには賢い人がいっぱい・・・。
ちなみに、イーストコーストの運転マナーの悪さは今に始まったことではないけれどマサチューセッツの運転はほんとうにひどかった。
標識無視なんてあたりまえだし何度ぶつかられそうになってヒヤッとしたことか。
そして、ボストンっ子の歩行者は信号をまず守らない。
他の人につられて道路渡ったら轢かれそうになったりするので注意。
でも、全体的にボストンはちょうどよい大きさでいい街だった。
住みたいとは思わないけど、また別の季節にいつか訪れたいな。