アリゾナ州にあるキャニオン・デ・シェイ国定公園から東にひた走ってニューメキシコに戻って来た私たちは、まだナバホ地区を抜け出せずにいた。
ナバホ地区にはネイティブアメリカン独自の法があるので、いつものように野営しようにも、どこが野営していい場所なのかがわからない。
頼みの綱のioverlanderにもめぼしいキャンプスポットがないし、ググって出てきたRVサイトはどこも閉まっている。
今夜どこ泊んの!?
キャニオン・デ・シェイのキャンプ場で出会った家族によると、ナバホ地区でキャンプサイトが見つけられなくて結局どこかの駐車場で一夜を明かしたというんだけど、できればそれは避けたい。
というわけで、もう陽が傾きかけていたけど、頑張って走り続けてコロラド州まで行くことに。
コロラドに向かって山を越えて走っていくと、だだっ広い平地の下の方に大きな大きな岩が見えてきた。
あ、あれがシップロックじゃない?
Ship Rock(シップロック)
シップロックとは、火山活動によって形成された岩で、その形が大きな船のようなので現在の名前がつけられた。(そのまんま)
ネイティブアメリカンのナバホ族の中では、羽のついた岩とも言われているらしい。
はっきり言って、こんななーんにもないところまで日本からこの岩を見に来る人がいたとしたら相当の物好きだと思う。
私たちも、キャニオン・デ・シェイからメサベルデに行く途中じゃなかったらおそらく寄ることはなかっただろう。
しかし、シップロックはめちゃくちゃかっこよかった!!
なによりも、この存在感がすごい。
すんごい遠くからでもその迫力を味わう事ができる。圧倒の大きさ。
公道からシップロックのふもとまで続くこの道、デコボコでとっても走りづらい。
車高の低い車だとここを走るのはたぶん無理。
Westyも、途中まで行ってみたけどどんどん道が悪くなるので引き返すことにした。
なんかファンタジー映画の舞台になりそう。
ちなみに、日本に帰ったときに友達とカラオケに行ったら、なんかの曲のビデオクリップにこのシップロックが出てきてびっくり。
1人で大興奮してる横で友達はポカーン。
マイナーな場所だと思ったら、PVに使われているなんて・・・。
シップロックあなどれないぞ。
私がここで拾った帽子が息子に似合いすぎてくやしい。
シップロックは本当にかっこいいし、フォーコーナーからも近いので機会があったら是非寄ってみてほしい。
ただ、宿泊する場所が全然ないので、ちゃんとプランを立てていきましょう。
私たちは全然時間がなかったので急ぎ足で駆け抜けて、やっとのことでコロラド州に到着!
ユタ州からアリゾナ州、ニューメキシコ州と谷見学を終えた私たちは、引き続きアメリカ先住民の軌跡をたどります。