みなさんこんばんは。毎日レゴばかりしていてレゴマニアになりつつある放浪家族です。
3月に旅の継続をストップしてもう3か月もたってしまいました!!!
もう6月!?嘘でしょ!?
私たちがアメリカに戻った1月29日、日本ではもうすでにコロナウイルスのニュースが大々的に報道されていて、中国人観光客が多い北海道はかなりの警戒態勢でした。
千歳空港もほとんどの人がマスクを着用していたし、普段マスクを使わない私たちももちろんマスクをして飛行機に搭乗。
空港のピリピリしたムードを今でも覚えています。
でも、アメリカに上陸したら、
コロナって何?メキシコのビールでしょ?
くらいな感じでコロナウイルスのニュースなんて全く聞かないし、マスクなんて誰もつけてない。
最近の伝染病を見ても世界的に流行したものは多くないし、その時は、
コロナはアジアだけで流行してそのまま消えて行くんだろうな。
と楽観的に思っていました。
実際にメキシコに入ってからも北アメリカやヨーロッパからのオーバーランダーにたくさん会いましたが、3月に入るまでコロナが話題に上ったことは一度もありません。
パンデミック発表後のメキシコの状況と自粛中の過ごし方
そして、3月。
アメリカで最初の感染者が確認された1月からさらに世界中にウイルスが広まったことで、WHOがコロナウイルスをパンデミックと定義して発表。
アメリカやイタリアでの感染者数と死者数が毎日100単位で増えていくのを見て、
これは大変なことになった!
と、これからのことを考え始めたのはこのころです。
イダルゴ地区のパチューカで猫のお世話をしながら毎日コロナ情報をチェック。
次々に中南米の国が国境を閉ざす中、旅に戻れるかどうかの判断をしなければなりません。
旅の一時中断を決意したのは3月末。
メキシコシティのコロナ感染者の数がうなぎのぼりに増えてきたからです。
幸運なことに、ペットシットをしていた家のオーナー夫婦が所有しているバケーションホームを無料で貸していただけることになり、1か月そこで様子を見ることにしました。
外出自粛1か月目
バケーションホームにWifiがなかったこともありあまりニュースもチェックできず。
毎日ヨガしたり裏山にハイキングに行ったりと結構のんびり過ごしていました。
4月からメキシコのコロナ対策は解除されるどころか厳しくなります。
私たちの滞在していたプエブロマヒコの小さな町の入り口には、週末になると警官が人の出入りをチェックするようになり、それが日常に。
外出自粛2か月目
仕事ができないのでWifiのある田舎のうちに引っ越し。
裏庭のヤギに餌やったり近所の男の子と仲良くなったり、まあのんびりと過ごしていました。
外出自粛はそのままで、地区によってはお酒の販売が禁止になるなどの措置が取られ始めました。
食料や水を買いに近くの町に行くと、主要通りの入り口には警察のチェックポイントが設置されていて、私たちは毎回免許証やパスポートをチェックされました。5月の後半は体温も計られるように。
町につながる小さな道や裏道には、岩が積まれて入れないように措置が取られていました。
外出自粛3か月目
仕事があまり入らないので安いAirbnbに引っ越しです。
今回は町の中にある家なのでチェックポイントを通る必要がないし、周りに小さな八百屋や商店があって徒歩でなんでもそろうのが便利。
外出自粛、マスクの着用などはあくまでも推奨であって強制ではありません。
この辺は日本と似ていますね。
そのため、学校などは閉鎖されていますが、お店は通常通り開いていることが多いです。
大型のスーパーでは入り口で体温チェックと除菌ジェル使用、さらに店内に入れるのは一家族1人だけというルールの店もあります。
ここイダルゴ地区では、5月末から車のライセンスナンバーの末尾が偶数か奇数かによって運転できる日の規制が始まりました。(メキシコシティでは普段からこのルールで市内の車の数を制御しているんです)
さらに、アルコールの販売も禁止に!(でも私たちの住んでるとこはまだ全然買えます。この辺メキシコっぽい(笑))
現在は、周辺の観光地はどこも閉まっていて再開のめどはたっていない状況のようです。
さすがに3か月目ともなると疲れてきますね。
今この時期に働いておきたかったのにあまり仕事も入ってこないし。
ドライブするだけなら誰にも会わないので、結構出歩いてはいましたけど。
メキシコと近隣諸国
中米の近隣諸国に比べるとコロナ対策が遅かったメキシコ。
アメリカほどではないけど、毎日発症者数は右肩上がりで現在死者は1万4千人以上。
特にメキシコシティはひどく、シティから1-2時間の近所の町に避難する人も増えています。
6月13日現在、メキシコ/アメリカ間は重要な理由以外で国境を通ることは禁止されています(それでも、重要な事情かどうかを判断するすべがないので通れたという人もいるようですけど)
ベリーズ、グアテマラも国境を閉鎖。陸路での入国は現状できない状態です。
中でもグアテマラは厳しいようで、時間帯によっては外出できなかったりマスクの着用が義務付けられていたり、違反者には罰金も科せられるみたいです。
メキシコももう少し厳しくしてもいいと思うんだけど…。
とはいえ、国の大きさも人口も違うので対策に差が出るのは仕方ないのかな。
私たちが今メキシコでできること
私たちがメキシコでできること。
はっきり言って、あまり多くはありません。
私たちにとって一番怖いのは、息子が病気になること。
メキシコの小さな町の医療機関はお世辞にも良いとは言えないし(メキシコ人が言うのだから本当なんでしょう)、コロナ感染者の増加で医療機関はパンク寸前。
私たちにできることはとにかく感染しないよう気を付けることしかありません。
手洗いの徹底と、マスクの着用だけでもかなりの効果が期待できるそうです。
この3か月、買い物とドライブ以外はほとんど外に出ていないし、なるべくメルカドなどのローカルな市場で買い物をするように心がけています。
たくさんのバンライファーが自国へ帰っていくなか、私たちはメキシコに残る選択をしました。
アメリカは今コロナもプロテストも最悪の状況だし、日本に帰るまでにコロナに感染、または拡散しないとも限らないからです。
しかし、3か月もバンライフから離れると家の居心地が良すぎてちょっと旅に戻れるか不安になってきました。
だって、毎日シャワーが浴びれるんだもん!
バンライファーのビザの状況と対策
ちなみに、私たちのビザは8月に切れてしまいます。
観光ビザだけであればイミグレで延長という手もあるし、最悪ビザなしで滞在しても罰金程度で済むので問題はありません。
しかし、私たちのように車に乗って旅をしている人たちは、TIPという車のビザの延長をする必要があります。
TIPについてはコチラ
それの何が問題なのかというと、TIPは通常、一度メキシコを出ないと取得し直すことができないんです。
そのため、近隣諸国が国境を閉ざしている今、多くのオーバーランダーが南米諸国でTIPの更新ができずに困っています。
メキシコは、バハカリフォルニアとカンクンのあるQuintana Roo (キンタナ・ロー)という地区が、TIPが無くても滞在できるTIPフリーゾーンと呼ばれていて、メキシコにとどまったバンライファー達は結構その辺でパンデミックを乗り切っているみたいです。
8月になっても国境が開かなければ最悪、私たちもキンタナ・ロー(ちらっと見るとキンタローに見えるのは私だけ?)に行こうかな。
8月にビザを更新してきました!
メキシコでパンデミックを乗り切るために
3か月、この雨期の前の貴重な時間を3か月も家で過ごしてしまった…。
仕方ないとはいえ、やっぱりちょっとへこみます。
このパンデミックで亡くなった方はもちろん、職を失ったり住むところを失ったりした方もたくさんいる中で、旅を続けられない。なんていう文句は言っていられません。
少ないながらも収入があり、家を借りて普通にご飯が食べられる私たちの現状はかなり幸運だと思います。
それに、今までこんなに長く一か所にいたことがなかったので、家の周辺にある店の人と仲良くなったり、近所の家でタコスパーティーに誘われたり、友達ができたりと、旅を休憩したおかげでいいことがたくさんありました。
スペイン語の勉強をしたり、バンでは作れないようなご飯を作ったり、バンの雨漏りを直したり。
なにより、小さな町に滞在しているので観光地じゃないメキシコを知ることができました!
この通り、滞っていたブログの更新もやっと終わりそうだし!
今は休憩期間だと思ってのんびり過ごすのが一番ですね。
さて、今後のことはわからないのですが、中南米の状況によってはこの旅の続きは来年に持ち越しになるかもしれません。
そうなったら、メキシコに引っ越してもいいかな♪(楽観的!!)
まだまだ私たちの放浪は終わりませんよ~!