デトロイトを出発したあと、私たちはアメリカの独立記念日を祝うためにミシガン州の北、トラバースシティにやってきました。
7月4日の独立記念日は花火やパレードが開催されアメリカ全土がお祭り騒ぎとなるのでデトロイトに留まろうかとも思ったんだけど、普段8時ごろ就寝の3歳児と一緒だし、できたら今のうちに距離を稼ぎたかったので北へ進むことにしたのです。
7月までにアラスカに着くためにミシガン州ではあまりゆっくりできなくて残念!でも気になった場所だけはとりあえずチェックしてみます!
ミシガン州の魅力とは
ミシガン州は、五大湖であるミシガン湖とヒューロン湖に挟まれた南側と、スペリオル湖に面した自然豊かな北側がマキナック橋と呼ばれる1本の橋で結ばれていて、五大湖のうち4つの湖が面しているとても水に恵まれた州。

湖とはいえ対岸が見えないほどの大きさなので、ビーチも多いし海と変わらないスポーツが楽しめるんです。(波がないからサーフィンは無理かな)
私たちがやってきたトラバースシティも、田舎の小さな町かと思いきやミシガン湖の入り江にあってなんだか有名な観光地みたい。
トラバースシティのチェリーフェスティバル(National Cherry Festival)
ミシガン州はサクランボの名産地。
独立記念日の週はここ、トラバースシティでアメリカ最大のチェリー・フェスティバルが開催されていて花火の打ち上げもあるみたいです。
サクランボ大好きな私たちが独立記念日を過ごす場所はここ以外考えられないでしょう!
しかし、チェリーフェスティバルの週は周辺のキャンプ場は当然ながらどこもいっぱい。
仕方ないので車で40分ほど離れたキャンプ場に泊まることにしました。
トラバースシティのチェリーフェスティバルの歴史は古く、1910年からサクランボの開花の恩恵と称してセレモニーが行われてきたそうです。
それが正式にフェスティバルとなったのは1925年。1931年には国民でお祝いする行事として認知されることになりました。
現在は50万人以上がこのお祭りを目当てにトレバースシティにやってくるというからその人気はすごい!!
このチェリーフェスティバル、思った以上にイベント満載で、湖畔の会場では食べ物などの出店や、ストリートパフォーマーのショー、それにもちろんサクランボやパイも売られています。
パイの早食い競争やサクランボの種飛ばしコンテスト、それに結構名の知れたバンドがライブで音楽を演奏したりと大盛り上がり。
さらに、会場近くではポップアップ遊園地もあり、大人から子供まで楽しめるようになっているのがうれしい!
思ったよりも規模が大きくてびっくりしました。(もっとしょぼいお祭りを想像してた)
日によっては航空ショーやパレードもあるのでイベントカレンダーを見ながら計画をたてるとよいでしょう。

ミシガンのサクランボは酸っぱめのパイ用が多いらしく、会場ではパイも売られていました。
でも、今年は気温があまり上がっていなくてサクランボの収穫がかなり遅れているみたい。
トレバースシティのビーチサイドで花火の打ち上げがあるというので、私たちも公園のビーチに陣取って花火をみる準備を始めます。
ビーチのある公園だったので花火が始まる前に水遊びして息子びしょぬれ。
レジャーシートとタオル、そして虫よけスプレーを持参するのが〇。
いやー花火きれいだったぁ~!!
子供が生まれてから独立記念日の花火を見に行けなかったから今年は見れてよかった!


花火をゆっくり楽しんだ後は、もちろん、40分かけてキャンプ場まで戻りましたとさ。
スリーピングベア砂丘国立湖岸公園で砂丘ハイキング
トレバースシティの北にある半島の西側の湖に面したところにあるのがここ、スリーピングベア砂丘国立湖岸公園(Sleeping Bear Dunes National Lakeshore)
トレバースシティの近くにあるしせっかくなので寄ってみることにしましたが、とにかくやる気のない私たちは絶景といわれるビューポイントを完全スルー。
とりあえず、砂丘を登っていくことのできるDune climbに突撃!
う、登りにくい…。
ほかのビジターもみんな靴を脱ぎ散らかして登っているようだったので、私も坂のふもとにビーサンを脱ぎ捨てて裸足になってみました。おお、裸足の方が断然登りやすい。
ちょっと曇っていて小雨が降っていたせいもあって砂が熱くない!!!
ちなみに、夏の晴れた日の砂丘はやけどするほど暑いので靴下を履いたまま登るのがおすすめです。
砂大好きな息子は満面の笑顔

砂丘大満喫~!
満足したのでこれで終了。(ほんとに観光客かっていうやる気のなさ)
レイクサイドのキャンプ場に泊まってみる
ミシガン州には素敵なキャンプサイトがたくさんあります!
湖畔のキャンプはもちろん、森の中のキャンプもとてもとても楽しい。


泊ったキャンプサイトで、子供用のアクティビティーバックパックを貸出ししていたので借りてみました。
虫眼鏡や虫かごもかりて夏休みみたい。


さて、キャンプ場にいる間に給水です。
うちのバンには7ガロン(約28リットル)のタンクが2つ積んであって、それをキャンプサイトなどで補給しながら旅を続けています。
しかし7ガロンの水はとても重い…。
私でも持ち上げるのがやっとなので、当然息子はこんな感じ。お手伝いの気持ちだけもらっておきます。

それにしても、やっと森の中でキャンプができたー!
でもキャンプサイト代もバカにならないのでできたらワイルドキャンプをしたいなあ。

レイケネンパーク(Lakenenland park)
ミシガンの移動中に無料でちょこっとお散歩がわりに歩けるところがあるというので、寄ってみたのがここ、レイケネンスカルプチャーパーク。
レイケネンさんという人が、自分の土地に廃材を利用してアートを作り始め、今では100個以上の「アート作品」が展示されています。
パーク内は車でも移動できるけど、1キロ程度のループなので徒歩で作品を眺めながら運転に疲れた足のストレッチ。

なんか、政治的メッセージが込められているような作品もあるけど、自分の自由時間でこんな風にアートを作り出せるってすごいなあ~。と純粋に感動します。
私ももうちょっとクリエイティブになりたい…。
ちなみに、ロードトリップ中、おもしろいスポットを探すために私たちが利用しているのが、Roadside Americaというサイト。
アメリカ中のユニークでバカバカしい、でもちょっと見に行ってみたくなるようなアトラクションを写真付きで紹介しているので、なかなか便利です。(主にBlazがチェックしています)
ミシガンに来たらこれを食え!ソフトクリームとパスティー
ミシガンといえば!パスティー!・・・らしい。
パスティーとは、肉とか野菜がぎっしり詰まったペイストリー。店によって具が違うようだけど、よく目にしたのが牛肉と野菜が入っているパスティーと朝食パスティー。
お店の人の話によると、昔スズ鉱で働いていた労働者が汚れ(ヒ素などの体に有害な物質を含む泥など)の付いたグローブを脱がずにそのまま食べられるようにと、パイのふちを太めに作ったことからパスティーが生まれたんだとか。
具の部分を食べたらふちはその辺に捨てていたそうで、ヒ素の付いたパスティーの耳を食べて死ぬネズミがたくさんいたというおまけ話も教えてくれました。
私たちは一番売れてる牛肉をチョイス。
(ここのお店は「ふち」を作らないスタイルなんだって)

値段は一個8ドルくらいしてちょっと高いなーと思ったんだけど、とにかくでかい!
そして具もぎっしり!!!
そりゃーこれひとつ食べたらおなか一杯になるわ。
息子の顔くらい大きい。

しょっぱいものを食べると甘いものが恋しくなるのはどうして?
そんな時は、やっぱりソフトクリームでしょう。
ミシガンはなぜか、ソフトクリームがおいしいのです。
道のわきに小さな軽食スタンドがよくあって、そこに必ずソフトクリームが売っています。しかも、でかい!やすい!
そんなわけで、アイスの類が大好きな私たちは1日1回はそんなお店に止まってソフトクリームを食べていました。


果物狩りが楽しい!おいしい!
シアトルに住んでいた時は毎年ブルーベリーやサクランボ狩りに行っていたくらい果物狩りが好きだったので、移動中もシーズンならばその地の果物農園をチェックするようにしています。
今年のミシガンはサクランボシーズンが例年よりも遅く、どのサクランボ農園に行っても熟れたものが無いと言われがっかり…。
仕方がないのでいちご狩りで我慢することにしました。


やっぱり獲れたてがいちばんおいしいよね。
でも、バンの冷蔵庫にあまりスペースがないので2-3日で食べきれる分だけ収穫。
ミシガンは五大湖に囲まれた美しい州
ミシガンは、どこに行っても自然が豊かで本当にきれいでした。
子連れでも楽しいアクティビティーがたくさんあるし、ロードトリップに絶対お勧めの州です!
ただひとつのことを除いては…。
それは、蚊。
私たちが訪れた6月はとにかく蚊がすごくて、ハイキングに出ればその小さな吸血鬼たちが待っていました!と言わんばかりに寄ってきます。
前にも書いたけど、私はなぜか虫(しかも刺す系の)に好かれやすくBlazと同じ時間同じ場所に立っていても私のほうが5倍以上は刺されてしまうのです。
詳しくはこちらからどうぞ
目の前をなん十匹もの蚊が飛び回る中をハイキングしていてもまったく楽しめない…。
しかもバンに戻ったら小さな隙間から蚊が入ってきて、毎晩あの「プィ~ン」という嫌な音聞くたびに電気をつけて蚊を殺すのでなんだか寝不足ぎみ…。
アッパーミシガンにも見たいところは山ほどあるけれど、蚊の恐怖から外に出るのも嫌になってきたので早々とミシガンを抜けることになりました。
ほんと、残念。でもミシガンにはまた絶対に遊びに来たいなあ。